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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 4●
504
:
2/8
:2012/05/05(土) 14:52:58 ID:???
思わず大声で制止してしまってから、私はハッと我に返って別府君を見る。学校では
決して出さないような声に、別府君がちょっと驚いて私を見たのに気付き、私は素知ら
ぬ態度で、何事も無かったかのような態度を取って大輝を睨み付けた。
『全然違うわよ。ただのクラスメートで、友達でもないわ。それだけよ』
危うい所で、地が出てしまうところだった。別府君の前でみっともない所なんて絶対
に見せられないのに。
「へー。友達でもないのに、女子の家に届け物とかするかなぁ。俺なら絶対ゴメンだけ
ど。色々とめんどくせーし」
「仲立(なかだて)に……っと、静野さんと仲が良い女子に頼まれたからさ。どうして
も行けないから届けてよって。どーせ暇だから良いでしょとか言われてさ。断わるのも
面倒じゃん」
「ああ。何かやたらと用事押し付けて来るよな。女子って。あーいうの、超ウゼーよな」
納得したように頷く大輝に、別府君は愛想笑いを浮かべて返す。変に意気投合されて、
普段の私の事とかペラペラしゃべられると困るので、私は大輝に向けて鬱陶しそうに手
を払ってみせる。
『もういいでしょう? お客さんが来てるんだから、あなたはとっととあっちに行って
なさいよね』
しかし、大輝はそう簡単には引き下がらなかった。
「もうちっといいじゃん。ねえ、別府さん。ねーちゃんてさ。学校だとどんな感じなの?
やっぱおっかない?」
『余計な事聞かないのっ!!』
大輝の際どい質問に、つい声を荒げてしまい、私は慌てて口を押さえる。別府君がそ
れに、困ったような笑顔を浮かべつつ、手で私を制してから大輝の方を見て頷く。
「静野さんは……そうだね。大人しくて清楚な感じかな? 物静かで真面目でさ。さす
がは委員長っていう」
別府君の私に対する評価に、つい私は嬉しくなってしまう。そうか。別府君は私の事
をそういう風に見てくれていたのかと。それから、すぐに思い直した。弟の前での話な
んだから、社交辞令込みに決まっていると。
「へー。何かねーちゃんって、家と全然違うんだな。家だとこうもっと――あイテッ!!」
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