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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 4●
503
:
1/8
:2012/05/05(土) 14:52:36 ID:???
・風邪を引いて休んだツンデレの家に男が見舞いに来たら その3
『いいわ。適当に座ってくれる』
点けっ放しだったテレビを切り、私はソファに腰を下ろす。少し離れて、別府君が腰
を下ろした。
「えっと……その、本当にゴメン。委員長が迷惑だってのは分かってたけどさ……」
『いいわよ。強引に押し切ったのは母なんだもの。もっとも、キッパリ断わり切れない
貴方もどうかとは思うけどね』
別府君が悪くないのは百も承知だけど、それでも嫌味の一つや二つも言わないと、とっ
ても腹の虫が収まりそうになかった。
「いや、その……あの場じゃあれ以上断わりようがなかったし……つか、出来る限り長
居しないようにするからさ」
『当たり前でしょ? 病人の家に長居するなんて、常識で考えられるわけないじゃない』
情け容赦なく彼の言葉を切り捨てていくと、別府君がますます小さく体をちぢこませ
た。さすがに、これ以上いじめ過ぎるのも申し訳ないので、何か話題を変えようと、そ
う思った時だった。
「しつれーしまーす」
大輝がお盆に菓子を持った皿を乗せてリビングに入って来た。
「かーちゃ……おかーさんが先にこれ、持ってけって」
『分かったわよ。そこに置いといて』
テーブルを指して、さっさと出て行くように手で合図する。しかし大輝は、別府君の
前に立つと、ペコリとお辞儀をして挨拶した。
「初めまして。俺、弟の大輝って言います。ねーちゃんが、いつもお世話になってます」
「あ、どうも。こちらこそ初めまして。静野さんのクラスメートの別府タカシと言います」
挨拶を返す別府君を見つつ、私はきな臭い物を感じていた。大輝があんな風に礼儀正
しく挨拶をするなんて、何か腹に一物持っているような気がしてならない。すると案の
定、大輝は別府君に突っ込んだ質問をし始めた。
「あの、一つ聞きたいんですけど、別府さんってねーちゃんとどういう関係なんですか?
彼氏とか?」
『ちょっと大輝っ!!』
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