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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 4●

4883/8:2012/04/30(月) 22:11:36 ID:???
 タカシの声に、振り向いて私は文句を言った。
「すごい待った。どんだけ待たせれば気が済むのよって言うくらい」
「だって、テレビ見終わってからでいいって言ったじゃん。それから速攻準備したんだ
ぜ? むしろお前の方が早く来過ぎだろ」
 言い返されて、私はカチンと来てタカシを睨み付けた。
「しょうがないでしょっ!! こっちは居ても立ってもいられなかったんだから。のん
気なアンタとは違うのよっ!!」
「は?」
 キョトンとするタカシに、私は自分が余計な事を口走ったのに気付く。
「な……何でもないわよっ!! 今のは忘れてくれていいから」
 慌てて打ち消してから、私は顔を背けてうつむいた。腹立たしいけど、私の悩みなん
て理解出来る方がおかしいのだから。
「で、用事って何? 結構急ぎの事なんか?」
 私の発言から、どうやらタカシは私が焦っているらしいと感じたようだった。確かに
焦っているといえばそうだけど、多分タカシが思っている事とは若干違うだろう。その
誤解を解く為に、私は一つ前置きする。
「……べ、別に焦ってる訳じゃないわよ。ただその……今日中に一つ、確かめておきた
い事があるってだけで……」
「確かめたい事? 俺に?」
 鸚鵡返しに聞くタカシに、私は頷く。ドキドキする左胸に手を置いて、乳房の下の肉
をグッと鷲づかみに強く掴んで気持ちを落ち着かせようとする。そして、一つ深呼吸し
てから、私はしっかりとタカシを見て、口を開いた。
「……あのさ。今日の放課後……アンタといちゃついてた子、いたでしょ? その……
あの子と、どういう関係なのかなって……」
 最後まで言い切ってから、私は急に臆病心に負けてうつむいてしまった。こんな質問
をしてしまって、タカシにどう思われるのだろうか? それを考えるだけで怖くて堪らない。
「放課後いちゃついてたって……誰と?」
 何か分かってない風な返事に、私は思わず気が殺がれてガクッとなってしまう。それ
でも顔を上げることは出来ずに怒鳴った。


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