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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 4●
482
:
5/7
:2012/04/30(月) 11:26:55 ID:???
「だーって、かなみの攻撃ってすぐ先が読めるんだもん。避けるの簡単だし」
「人を鈍いみたいに言うな。友子が特殊なだけでしょーが」
新聞部一のゴシップ記者を自認する友子の反射神経は異様なほどに良い。それを指摘
すると、友子は両手を腰に当て、胸を張った。
「まーねー。いちお、鍛えてますから」
自慢する事じゃないだろ、と私は軽くこめかみを抑えた。友子の暴露記事が原因で失
墜した者や破局に追い込まれたカップルは何人もいる。
「んで、その新聞部の方はどうなのよ? 新入部員とか入ったわけ?」
私の質問に、友子は思い出したように顔を上げてポン、と拳を打った。
「そうそう。今日はその新人に校内極秘スポットを教え込まなくちゃいけないから、か
なみとは遊べないよって言いに来たんだった。そんじゃ、また」
シュタッ、と手を上げて挨拶すると、友子は消え去るような素早さで教室から出て行
った。残された私は、深々とため息をつく。
「全くもう…… さすがゴシップばっか扱ってるだけあって、ホント変なトコばっか気
が付くんだから……」
「あ、そうそう。忘れてた」
いきなり傍で友子の声が聞こえ、私は思わず絶叫した。
「うわあああああっ!! どどど、どっから出てくんのよアンタわ!!」
ドキドキする心臓を抑えながら文句を言うと、友子はフフン、と得意気に笑う。
「この業界で生き残るには、神出鬼没さは必須だからね。と、言いに来たのはそんな事
じゃなくて」
途中で言葉を切ると、友子は顔を私の傍に近づけ、耳元でそっと囁いた。
「別府君の事が気になるんだったら、自分から積極的にならないとダメだよ。うかうか
してると、いつの間にか他の子が取ってっちゃうかも知れないからね。気を付けなよ」
「なっ…… 何言ってんのよアンタはっ!!」
思わず友子に向き直って怒鳴ると、友子は素早く距離を取って私からの攻撃に備えつ
つ、真面目な顔でチラリと背中を――タカシの教室がある方を――一瞥する。
「単なるおせっかいだから、聞くも聞かないもかなみ次第だけどね。でも、新しいクラ
スでも、別府君結構人気だよ。それじゃ」
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