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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 4●

4814/7:2012/04/30(月) 11:26:32 ID:???
 しかし、今度もまた別の友達だった。この子はまだ知り合ったばかりだから気力を振
り絞って愛想のいいメールを作って送る。さらにさっちゃんからの再返信メールだった
り、今日遊んでない子からのメールも来たりしたが、肝心のタカシからは、一向に来ない。
「いい加減にしなさいよね!! 全く……っ!!」
 我慢しきれず、もう一通催促のメールを作る。
[何やってんのよこのバカ!! このあたしがメールしてやってんだから、さっさと寄
越しやがれーっ!!]
 ビシッという効果音が付く勢いで発信させる。と、1分経たずに着信音が鳴った。
「はやっ……って、どーせ違うんだろうけど」
 それでも僅かな期待を無視することが出来ず携帯を開く。From:タカシ。
「やっとか……ホント、何やってたのよアイツ。あたしからのメール無視するなんて最低」
 ぶつくさと文句を言いつつメールを開いた。
[ゴメン、寝てた。新しいクラスだと、色々と気疲れしちゃってさー かなみへのメー
ルの文面考えてたらいつの間にか……]
 忘れられていなかった事に、私はちょっとホッとする。もっとも、やきもきさせられ
た怒りが全部消え去った訳じゃないので、嫌味の一つや二つでも言ってやらないと気が
済まないと私は返信メールを作る。
[なーにが気疲れよ偉そうに。日頃ダラダラし過ぎてるから、ちょっと慣れない環境に
なっただけで疲れちゃうんじゃないの? だらしないわね、全く]
 そんな文章を打ちつつも、気が付くと私の表情は緩んでいたのだった。


「ハァ……」
 それから数日後の放課後。小さくため息をつく私を見逃さず、友子が絡んで来た。
「どしたの? ここんトコ、別府君に会えてないから、禁断症状でも出てるとか?」
「何でもかんでもアイツに絡めようとするな。このバカ!!」
 てい、とばかりにバッグを友子に振り下ろすが、友子はそれを素早くキャッチする。
「あっぶないわねー。こんなもん直撃したら、頭はともかく首がおかしくなっちゃうじゃない」
「フン。大人しく食らった事なんて一度だってないじゃない」
 しかめっ面で舌を出して見せると、友子は軽く笑った。


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