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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 4●

4803/7:2012/04/30(月) 11:26:06 ID:???

「疲れた……」
 部屋に入るなり、私は制服のブレザーをベッドに放り、そのまま自分も倒れ込んだ。
「友子の奴め…… ある事ない事、ペラペラペラペラと調子に乗りやがって……」
 語気も荒く、そう文句を吐き捨てると私はスカートのポケットに手を伸ばす。携帯の
着信メールが幾つか来ているのを確認して、私は携帯を開く。さっきまで一緒にお茶し
てた友達からのメールと、前のクラスの友達からのメールが少し。でも、肝心のアイツ
のは、ない。
「タカシの奴め…… サボってやがんな……」
 悪態を吐きつつ、まずは来たメールから処理する。新しい友達にはキチンと。前から
の友達には気楽に、友子には適当に返してから、タカシへのメールを打つ。
[一日一通くらいはメール寄越せって言ったじゃない。このバカ!! 何してんのよ]
 絵文字を取り混ぜて怒っている事を強調した文を送信する。
「うー…… いかん…… 着替えないと、せーふくのスカートに皺が…… お母さんに
怒られちゃう……」
 しかし、疲労した体で一度寝転がってしまうと、なかなか起き上がることは出来ない。
そんな葛藤で悶々としていると、携帯が着信音を鳴らした。
「き……来たっ?」
 ガバッと起き上がってメールを開く。
「……何だ。さっちゃんか……」
 律儀に返信くれる友達はありがたいが、それでもがっかりした気持ちは否めない。気
を取り直して返信してから、また寝転がる。
「うー……しまった。せっかく起きたのに、また寝てしまった……」
 起き上がったのなら、部屋着に着替えるくらいすれば良かったのにと後悔するがもう
遅い。再び襲い来る疲労感と戦っていると、また着信音が鳴った。
「今度こそアイツよね。じゃなかったら承知しないんだから……」
 今度はさっきほど勢い込まず、寝転がったままメールを開く。
「……友子か…… 後でいーや」
 ベッと携帯を放り捨てると同時に、もう一通メールが来た。
「次こそは……あのヤロー……」


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