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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 4●

4792/7:2012/04/30(月) 11:25:35 ID:???
 友子は生返事をしたが、その顔は明らかに信じてませんって顔だ。しかし、ここで怒
ると友子のペースに嵌まると気付き、私はぶっきらぼうにそっぽを向く。
「フン。信じようが信じまいが友子の勝手だけどね。とにかくあたしは、全然アイツの
事なんて、考えもしてないんだから。いい?」
 すると友子が親しげに私の肩を抱き、耳元で言った。
「いいわよ。その辺も含めて、これからバッチリ聞かせてもらうから」
 これから、と聞いて私はそれが、ミスドでお茶しながらという事に気付き抗議の声を上げた。
「ええ? ちょ、ちょっと止めてよ。前のクラスの時だってアンタのせいでタカシなん
かと夫婦扱いされて凄い迷惑したのよ? また新しい友達に変に誤解させるようなこと
言う気なんでしょ。絶対ダメ!!」
 こういう尋問は、あたしがタカシの嫁という前提で話を振って来るから、どう答えて
も絶対納得しないし、答えないと勝手に話を盛り上げられるしでどうしようもない。もっ
とも、幼馴染のタカシとは、実際恋人同士に見えるような事もやってはいるから、自
業自得でもあるのだけど。
「ダメと言われてはいそうですかと素直に従う友ちゃんじゃないことは知ってるでしょ?
新しい友達と親睦を深める為にも、そういう事はちゃんと知っておいて貰った方がいいじゃない」
「何が、そういう事、よ!! あたしをダシに話を盛り上げたいだけでしょが。絶対ヤ
ダってば!!」
 無駄だと分かっても断固拒否する。するとそこで、廊下の端から声を掛けられた。
「おーい!! 友ちゃーん!! かなみちゃんも早く行こうよー!!」
「あはっ!! 今行くってば」
 笑って手を振ると、友子は私の腕を取り、グイッと引っ張って走り出した。
「ちょ、ちょっと!! 自分で走れるってば!!」
「アハハ。まあ、いーからいーから」
 何がいーからよ、と思いつつ、仕方なく引き摺られるようにして私は、友達の輪に入
り、ミスドに向かったのだった。


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