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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 4●

3141/4:2012/01/05(木) 04:13:52 ID:???
【親方、空から女の子が!という状況に陥ったら】
 とある日の昼下がり。飯を食い終わった俺は、学食から教室に戻るため、学校の階段を上っていた。
 けんけんとリズミカルに昇る俺はなんてかっこいいんだ、とか思いながらふと頭上を見上げると、親方、空から女の子が!
 いや違うこれラピュタ違うただの現実! という高速思考のもと、急ぎ落下点まで移動し、落ちてきた女子をがっしり抱きとめる。しかしこれが超重くてお兄さん泣きそう。
「…………え?」
 当の女子は何が起こったのか理解していないのか、目をぱちくりさせている。負けるか俺もぱちくりさせてやる、という無駄な負けん気をなんとか抑え、その女生徒を廊下に下ろす。
「ふー……。危ないぞ。気をつけろ」
 それだけ言って、そそくさと逃げる。
「え? ……え? え、あ、あのっ!」
 なんか後ろで言ってる気がするが、いいです。注目されるの超苦手なんです。

 ということがあったのが昨日。そして今日の俺はというと。
「……ええと。説明してもらえると大変ありがたいのですが」
「そうね。私もそうしようと思ってたところよ」
 何やら男子生徒数人に囲まれ、無理矢理どこかの教室に連れて来られたんですの。俺を運んだ生徒達は既に去り、代わりになんだか怖い顔をした女生徒がいるんですの。理解しがたいんですの。
「ジャッジメントですの!」
「はぁ!?」
「あ、いや、なんでもないです」
 いかん。ですの口調が続くと思わず黒子になってしまう。オネニーサマ!(間違い)
「……ま、まあいいわ。あのね、私の顔に見覚えあるでしょ?」
「いいぃえ」
「……え?」
「ないです」
「…………」
「帰っていいですか?」
「見覚えあるでしょっ!?」
「はいっ」
 本当はないのだけど、とても怖かったので思わず肯定してしまった俺を一体誰が責められようか。
「そ、そう。そうよね。そりゃそうよね。私だけ覚えてるわけないものね」
 しかし、そうすることによって何やら向こうさんが納得しているようだったので、俺の決断はあながち間違っていなかったようだ。


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