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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 4●

217以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 21:26:33 ID:VoPSYPf.
出かけたのが午後の5時ぐらいだったので、とりあえずご飯やらなんやらの準備はしたし、やらなければいけない家事は一通りこなしたが、今だに帰って来ない。
妹の友達とかいろいろ電話してみたが、全員『知らないです』と返された。
心配で近所も探してみたが見つからず、とりあえず家に帰ってきて待機している。
「なにやってんだ……」
事故?病気?事件?拉致?誘拐?レイプ?犯罪に巻き込まれてるとか犯罪を犯したとか……。
警察でも病院でも誘拐犯でもいいから、取り敢えず妹の消息が知りたかった。

〜〜〜〜〜

「……ただ…………いま……」
午後11時16分。
玄関から聞こえた声に一目散に飛んで行った。
「ぁ……ご」
「どこほっつき歩いてたんだこのボケっ!」
いろいろと混乱していた俺は、思わず平手打ちを繰り出していた。
「なにしてんだどこいってたどんだけ心配したかわかってんのかこんな時間まで! せめてケータイぐらい持ってけなんの為にこれがあると思ってんだバカっ!
どっかの駅で公衆電話なりなんなり使って連絡出来ただろうが! 何考えてんだ!」
玄関開けっ放しで大声で怒鳴る。近所迷惑だけどしょうがない。そんなことにかまってる余裕は今は無い。
ちなみは某然として、ぶたれた頬を抑えながら俺を見上げていた。普段こんなに本気で怒ったことがないから、驚いているのかもしれない。
俺が言いたいことを言い切ると、ちなみは俯いて、「……ごめんなさい」としか言わなかった。
バツが悪くなって、へたり込んでるちなみを抱き起こして、テーブルの上に置きっぱなしだったすっかり冷めたメシを食わせて、
汗だくで冷え切った状態のちなみを風呂にいれて、明日は学校があるし早く寝ろとだけ言って俺は自分の部屋にもどった。
ちなみは、一言も話さなかった。
布団に潜り込んで目を瞑ると、さっきの光景が目に浮かぶ。
理由もきかずにぶったりして、あれはダメだった。いくら心配してたからと言って、そのあとのフォローもしなかったし、ぶったことについて謝罪もしなかった。
最低だ。嫌われたかも。今まで結構仲良くやってきたが、もともとそんなに高くもなかった妹の中の俺の評価はガタ落ちだ。
もう明日からは、口も聞いてくれないかもしれない。
そう思うとなんだか辛かった。

〜〜〜〜〜


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