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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 4●
173
:
2/6
:2011/10/14(金) 00:57:34 ID:???
「な、何を笑っとるのじゃ! わらわは怒っとるのじゃぞ!?」
「や、悪い悪い。あんまりにもあんまりなので、こらえ切れなくて」
「う〜……今日も貴様は嫌な感じなのじゃ。……あっ、そ、そうじゃ! わらわを怒らせた罰なのじゃ、わらわにあんまんをおごるのじゃ!」
「唐突だな。肥え太りたくなったのか?」
「……本当に嫌な感じなのじゃ」
じろーっとした感じの目でにらまれた。確かに、デリカシーの欠けた発言だったか。
「冗談だが、悪かった。でも、お前はもうちょっと飯食った方がいいぞ。軽すぎる」
まつりの両ワキに手を通し、持ち上げる。さほど力をいれずとも、簡単に持ち上がった。
「わ! お、下ろすのじゃ、ばかものっ!」
「まあ落ち着け、窓の外まで手を持っていたら離してやるから」
「それじゃわらわだけが引力に引かれてミンチよりも酷くなってしまうのじゃ! 普通に教室の床に下ろすのじゃ!」
「わがままだなあ。姫の本領発揮といったところか」
「姫関係ない欲求じゃ! 生存本能なのじゃ!」
とまれ、俺も知り合いのミンチなんて見たくはない。その場にストンと下ろしてあげる。
「うむ。それでよいのじゃ」
「よかったよかった。じゃあ俺はこれで」
「うむっ♪ ……ではないっ! 普通に解放しそうになっちゃったのじゃ! なんという策士じゃ!」
「いや、策士ではなく、単にまつりが馬鹿なだけだよ」
「冷静に説明するないばかものうわーんっ!」
また泣かせてしまい、おろおろする俺です。
「さて、コンビニまで来ましたよ、姫さん」
「うむ」
なんとか泣き止ませた俺だったが、その後もスキあらば逃げようとするので手を握られてます。
「わらわを二回も泣かせた罰なのじゃ。おなかいっぱいあんまんを食べさせるのじゃ」
「え、一個じゃなくて?」
「わらわをいっぱい泣かせたのじゃから、それくらいの罰はとーぜんなのじゃ!」
「いや、おごるのは別に構わんのだが、あんま量食ったら晩飯入らないんじゃないのか? お前そんな健啖な方じゃねーだろ」
「う。……じゃ、じゃあ、二個だけにしとくのじゃ。それも、一個は今食べて、もう一個は食後に温めなおして食べるのじゃ。それなら平気じゃよ……ね?」
コクンと小首を傾げ、俺に訊ねてくるまつり。だから。気軽にそれを使うない。
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