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レス代行依頼スレ
729
:
5/8
:2013/05/19(日) 22:43:35 ID:???
さる食らった。ほの板にお願いします
↓ここから
まぁそんな訳で、学校中で「放課後誰も居ないはずの音楽室から、天使のような歌声が聞こえる」という噂話が囁かれても、さもありなんという感じであった。
「一体何者なんだお前は」
『ふふん……。我ながら、自分の才能が怖い……。ふふふ』
例のごとく放課後の音楽室。もはや椎水先生の手を借りる事もなく、今は俺達二人だけだ。
「もう練習の必要もないんじゃないか?」
そう言う俺に、しかしちなみさんは『まだまだ……』と上昇志向だ。とそこに。
「ちょっと、大変よ二人共!!」
ガラガラ!! と乱暴にドアが開かれ、大声とともに現れたのは他でもない椎水先生だった。
「どうしたんですか先生。そんなに慌てて」
「それがね、柊さんの歌を来週の全校集会で披露して欲しいって校長が!」
『……へ?』
「……は?」
一息に言い切った先生に、俺達は呆けた返事しか返せなかった。
「噂話よ噂話! あれが校長の耳にも入ってて! それで私に話が来てそれで……!」
なるほどそういうことか。管理者としては、秘密にする訳にも行かず、と言うところだろう。
「どどどど、どうする!? 柊さん、貴方そういうの苦手だと思うけど……」
慌てつつもちなみさんを気遣う先生。だがとうのちなみさんはと言えば、
『……やる』
と眉毛もキリリ、力強い返事だった。
「そ、そう……。大丈夫なの? 今ならまだ止められるわよ?」
なおも心配する先生の声にも、『大丈夫です……。やれます』と考えを変えない。
「おい、マジか? 全校生徒の前だぞ?」
『何度も言わせるな……。やると言ったら、やる。……そんな凄みを持った、私だよ』
もう何を言っても無駄だろう。何故かメレブの様な台詞を吐き、彼女は発声練習を再開した。
「分かったわ。じゃあ先生、校長に言っとくからね。悪いけどこれからは部活の顧問で忙しいから、手伝えないけど……」
確か先生は吹奏楽の顧問だったはずだ。今の時期忙しいだろうに、隙を見ては手助けしてくれていた訳だ。
部活の方はコンクールが近いこともあり、基本的に体育館か校庭を使っているんだったか。
『大丈夫です……。これまで、ありがとうございました』
今までこれほど自身に満ちたちなみさんは見たことがない。だからこそ。
「きっと上手くいきますって。安心して下さい先生」
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