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レス代行依頼スレ

636以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 13:31:29 ID:???
もにゅもにゅと手をもんでやる。
冷たいけど、ちっこくて、柔らかくて、可愛い手だ。
「……なんで揉む」
「や、あったまるかなと思って」
「ふーん……」
もにゅもにゅに没頭していると、僕っ娘がなにやら俺の顔を凝視している。
「なんかついてるか?」
「え、あ、ち、違くて……その……」
「ん?」
「あ、な、何味? それ」
と、俺の口元を指差す。
「俺が舐めてんのか? レモンだけど」
「へ、へー……」
なにやらそわそわと挙動不審だ。
俺が訝しんでいると、
「レモン、す、好きなの?」
「んー、どっちかっていうとイチゴの方が好きかなー」
「ほ、ほぇー!」
奇声をあげる僕っ娘。
近くを通り過ぎた小学生が怯えていた。
「ぼ、僕はレモンの方が好きかな」
「ふーん。いるか?」
「ちが、えっと、もう一個もらっちゃったから、い、いい」
さっきから歯切れが悪い。
何を言おうとしているんだ?
それきり黙って手をもじもじしたり、無駄にきょろきょろしたりと落ち着かない僕っ娘。
たまにあることだが、こういう時は黙って待つしかない。
しばらくすると、ようやく口を開いた。
「あの……さ…………イチゴ味……た、たべ、舐めたい?」
「え、まあ」
「そ、そっかそっか……ぼ、僕はレモン味舐めたい、な」
「だから欲しいならやるって……」
「ぅえっ!? まままじですか!?」
「え、な、なに?」
「ぁ、や、うん。じゃ、じゃあ……ぼ、僕の、あ、あ……ぁげ、る」
「ドロップ持ってたのか?」
「も、もってない」
要領を得ない。
持ってないものをどうやってくれるというのか。
だいたい持ってるっていうか…………あ。
…………そういうことかよ。
「なるほど」
「あゎっ、わっ、わかった!?」
「じゃあほら、もっとこっちこい」
「…………」
無言のまま近づいてくる。
さっきより、もっと顔が赤い。
「……目つぶれ」
「…………うん」
僕っ娘はイチゴ味のドロップより赤くて、すごく、甘かった。


おわり

(ここまで)


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