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レス代行依頼スレ

464以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14(火) 21:51:10 ID:???
「別に、夫婦やもの。当たり前やろ?」
「いや、そうだろうけどさ……あぁ、びっくりした」
 あっけらかんとしている京に対して、俺はそこでようやく一息つく。
「ふふ……ちゃぁんと、キリキリ働いておくれやす。お父はん」
 底意地の悪い笑みを浮かべ、それでも頬をわずかに染めて、京は言う。
 素直じゃないんだからなぁ、と思いつつ、俺は京のお腹に当てていた手をどけて、そのまま肩を掴むと引き寄せた。
「ひゃっ?」
「あー、なんだ。京。俺、ちゃんと働くし。頑張るからさ」
「と、当然やろ、そんなん……」
 急に抱き寄せたせいか声が上ずっている。背中に手を回しながら、続けた。
「うん、だから……これからも、よろしくな? 元気な子、産んでくれ」
 腕の中に、二人いると思うと、なんだか変な気分がする反面、妙な充実感も湧いてくる。そうか俺も父親かぁ。頑張って稼がないと、
確かにこれから物入りだしなぁ。男の子かな、女の子かな。やべぇ、せっかくカッコつけたのに、顔が自然ににやけていくわ。
 そんなことを考えていると、腕の中から、京が言った。
「ふ、ふん、いまさら、えぇかっこしたって……タカシはんみたいな冴えないお人、さっさと離婚しよ思てましたのに」
「ひでぇwww」
「や、ややこぉできてもうたら、もう……逃げられまへんなぁ。うちも年貢の納め時やわぁ」
 それは結婚するときに出る言葉じゃないか? だが、言葉尻が嬉しそうに弾んでいる。なので、俺はさらに腕に力を込めて、もう少
しカッコつけることにする。
「逃がす気は、ないぞ?」
 そう言うと、京は顔を胸にうずめて、囁いた。
「な、なら…………」
「なら?」

「も、もすこぉし、このまま…………あ、それと、今顔見はるのは、かんにんやわぁ……」
 
 わずかに除く耳は、ゆでたように真っ赤だった。


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