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レス代行依頼スレ

463以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14(火) 21:49:34 ID:???
「もう、ほんま、しょうのないお人やわ。これだけ言うても解らへんなんて、にぶちん」
「いや、それは悪いけど……病気じゃないんだろ?」
「せやったら、もっとしおらしゅうしとります」
「はぁ……でも、健康なのに病院なんて、なんで……」
「ふぅ……ほな、最後のヒントや。これで気づかへんかったら、ほんまいわしますえ?」
 『いわす』とは要するに『殴ることも検討するほど怒る』ということなので、是非とも回避したい。
 と、京は正座のまま両手でにじり寄ると、俺の手を取ってそっと自分の腹にあてた。セーターの下の柔らかいぬくもりが、呼吸に合
わせて上下するのを感じて、俺は京が少し緊張しているのを知った。
 そして、そのままでたっぷり20秒ほどが経つ。
「……え、これヒント?」
 次のアクションを予期していた俺は、沈黙に耐え切れず思わず尋ねてしまった。
「せや。これでも解りまへんか?」
 病院に行く。腹に手を当てているということは、お腹を診てもらったということなのか。お腹壊した……とか言ったら本当にいわさ
れそうだな。でも、健康なのに、お腹って……。
 ……
 …………
 ………………

「あ」

 思わず声を上げた。顔を上げると京は楽しそうに笑んでいた。もう一度、お腹に視線を移す。
「やぁっと気づきました? ほんま、にぶちんなんやから」
 俺の愉快になってあるであろう顔色を見て、京はますます目を細める。俺はといえば思いついた結論が正解であることが示されて、
さらに驚きと混乱が頭を駆け巡っていた。
「え? でも……えぇっ!?」
「なんやぁ、心当たりない、とは言わしませんえ? あんだけ、人の体をもてあそんどいて……」
「いや、そんなことはないけど……そうだったらそうと、ちゃんとだなぁ……」


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