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初めて投下したSSを晒そうぜwwww

1名無しさん:2005/08/27(土) 15:37:55 ID:ggKXaOy6
参加する香具師いないと分かってても立てちゃう俺バロ(ry

2先陣切って投下www:2005/08/27(土) 15:48:01 ID:ggKXaOy6
――ドン。
ひときわ大きな光の華が夜空に咲き、同時に喧騒に包まれる。
「でかいなぁ」
「………」
相変わらずの無反応。
ただ夜空を見上げている瞳には、光が宿っていない気さえした。
もうちょっと感動しろよ…
――ドン、ドン、ドン…
色とりどりの華が競うように咲き誇っては消えていく。
星の地雷。
いや、スターマインを直訳しただけだが。
「綺麗だな」
ちらりと横のちなみを見やる。
「………」
相変わらずの無表情で白い顔が、光を受けて次々と色を変えていた。
「花火って、結構色のバリエーションあるよな」
「………」
いつも通りにシカトを決め込まれるが、気にせず続ける。
「あれってどうやって出してんのかな?」
「……炎色反応」
「え?」
―パラパラパラ。
小さな花が左から順に弾け、花火の虹ができる。
「『星』に金属を混ぜてるんです。左から炭酸ストロンチウム、炭酸カルシウム、硝酸バリウム、酸化銅、アルミニウムですね」
「たんさん、アストロ…ン?」
聞きなれない単語に、思わず鋼鉄化魔法を唱えかける俺。
「ちなみ、物知りなんだ」
人が花火見て感動してるとこにそんな注釈つけんでええ、というツッコミもあったが、とりあえず噛み殺す。
「……別府さん、学生でしょう?」

3先陣切って投下www:2005/08/27(土) 15:48:28 ID:ggKXaOy6
「いや、生憎俺は理系じゃないんで」
というか無理だ。
「あ、そういえば」
「……何ですか?」
「その、似合ってるじゃん…浴衣」
「あ……」
顔を伏せ、うちわで隠そうとするちなみ。
…可愛い。
「……べ、べつに、別府さんに…見せたくて着てきた訳じゃ…ないんです、から…」
「ん? じゃあ、誰か他の人と来る予定だったわけ?」
「別に…そういう…わけじゃ…ないですけど」
「ふーん…まあ、いっか」
祭りの会場でちなみの姿(しかも浴衣姿の)を見かけた時は、一瞬我が目を疑った。
もちろん彼女らしく一人きりだったけど。
そのすぐ後だったんだよなぁ…
二人組のナンパ野郎がちなみに近づいていったのは。
ちなみの事だし冷徹に追い払うだろうと思ったが、彼女は意外と人見知りが激しいようだ。
一応、俺の彼女だという建前で火の粉を振り払って一件落着。
すぐに帰ろうとする彼女をなんとか慰留し、今一緒に花火を見ているという訳だ。

「……別府さんが、今年は一人だって言ったから…」
「え?」
「……なんでも…ないです」


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