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あと3話で完結ロワスレ
85
:
288話:絶望の終わり/始まりの時
◆c92qFeyVpE
:2012/12/30(日) 13:42:12
『あ―――崩れる……私が、みんな、が――!』
「いいえ、何も壊れませんよ。ただ、少しだけ眠るだけです……おやすみなさい、ユーリ」
綺麗だな、と。
虚空へと融けていくシステムU-Dの姿を見ながら、シュテル・ザ・ディストラクターは思いを馳せた。
今は亡き門矢士やアイシアの推測が正しいのであれば、このシステムU-Dと自分が知っているユーリは別次元の存在であるはず。
故に感傷を抱くことなどありはしないはずなのだが、シュテルは自らの胸に湧き上がる気持ちを抑えられなかった。
ふと、視線をずらす。
「……申し訳ありません。貴方達を殺害した相手に、私は心を揺らされています」
そこに並んでいるのは二つの死体。
共にシステムU-Dと戦い命を落とした、その二人の表情は何処か微笑んでいるように見えた、
まるで、シュテルのことを慰めるかのように。
「ああ―――なるほど、私、泣いているんですね」
【システムU-D@リリカルなのはGOD 消滅】
◇
「おーいシュテルちゃん! そっちは大丈夫だったかー!」
感傷に浸っていた気持ちをぶち壊すようなダミ声で、背後から呼びかけられる。
小さく溜息を吐き、後ろを振り返ろうと―――
「――あ」
全身から力が抜ける。
何とか持ち直そうとするが、指の一本も動かすことができずその場へと崩れ落ちてしまう。
「のわー! 大丈夫かー!?」
「あ……はい、頭は打っていませんから」
慌てて駆けつけてきたキン肉マンへと返すが、大丈夫には見えないだろうなと自分でも思う。
倒れた時に痛みすら感じなかった。痛覚が、全ての感覚が失われているかのような錯覚すら覚える。
これはシステムU-Dとの戦いだけが原因ではない、死の間際に譲り受けた高町なのは、そしてフェイト・テスタロッサの膨大な魔力がシュテルの許容量を越え、
その躯体が耐えられなくなっていたのだ。
「スグル、申し訳ありません。私はこれ以上は戦えないようです。
システムU-Dは止めましたが、フェイトとリエラも死亡しました。
貴方だけでも先へ」
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