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あと3話で完結ロワスレ
618
:
虫ロワ 第100話「完全変態、そして」
◆XksB4AwhxU
:2013/08/05(月) 10:08:36
「網だ!網を出せ!」
たった今霧散したかと思われたティンの声。
ティンは『王の怒り』を浴びる瞬間に咄嗟に蹴り足を戻し、
両腕・両脚の防具でシアンの視線から全身を覆い隠していたのだ。
お陰で両脚を守る『クイックシルバー』を失いながらも、辛うじて『王の怒り』をしのぐことができていた。
そうだ、かわせない弾幕には……
「スペルカード、罠符『キャプチャーウェブ』!!」
ヤマメは左腕のブレスレットと、右手改め右前肢から網を生成し、羽根を片っ端から絡めとる。
その時焼きたてピザの様に煮え立つ床を、びちゃりと踏む音が聞こえた。
ティンが駆け出している。
それを迎え討つシアン、形の整った乳房を惜しげもなく露わにして突き出した両腕、
それが……ところてんのように、裂けた!……触手だ!
一瞬の間に10発は繰り出されようかという触手の鞭打ち、
それは『本来の世界』でも魔王に挑む戦士達を最も苦しめていたであろう、魔王最大の攻撃。
そのおぞましきうねりがティンの行く手を阻む。
(あたしが、盾になって道を空ける……!)
ヤマメが『メタルキングの盾』をデイパックから取り出そうとする……
その一瞬の隙を、魔王は見逃さなかった。尻尾より生成された一本の触手がティンを迂回し、ヤマメに迫る。
「あ、卵……!」
大きな円軌道を描き、一際加速をつけてしなった触手が、超音速でヤマメの身体を切り裂いた。
下半身を階下に弾き飛ばされ、ボトリと床に落ちるヤマメの上半身。
デイパックを盾にすれば防ぐことが出来たかも知れない一撃。
だが、我が子の収められたカバンを盾にすることなど、彼女にできはしなかった。
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