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あと3話で完結ロワスレ

47メモリーズ・ロスト ◆6XQgLQ9rNg:2012/12/15(土) 23:41:32
 そこは象牙色をした大理石で造られた、豪奢な城だった。
 赤絨毯の敷かれた細長い廊下には等間隔で柱が並び、そのすべてに麗しい装飾が施されている。
 白亜の壁には埋め込まれた様々な模様のステンドグラスが、硬質な無機質さを和らげていた。
 荘厳と言うよりは、メルヘンチックで美しい内装だ。
 けれどこの城には、拭いきれない薄気味悪さで満ち満ちていた。
 見上げても天井は見えない。遥かな高みに暗闇だけが溢れかえっていて、根源的な不安を抱かせる。
 ステンドグラスからは一筋の光も射し込んではこない。その先にあるのは、ノイズ交じりの真っ黒な世界だ。
 城内を照らすのは、金色の燭台で揺れるか細い炎のみ。
 頼りない光が照らす廊下はほの暗く、息づくものを拒絶するようだった。
 だからこそ、生きている者はよく目立つ。
 
 ――相変わらずの雰囲気ね。

 足を動かしながらも、ヴァージニア・マックスウェルはそう思う。
 内装や造りはかなり違う。部屋の数も階層も増え、以前に来た時よりもかなり広くなっている。
 けれどこの不気味さを、ヴァージニアは覚えていた。
 ナイトメアキャッスル。
 夢魔ベアトリーチェの居城であり、この悪夢の終着駅だ。
 やがて廊下は終わる。
 立ち止まったヴァージニアの前に、玉座の間へと通じる扉と、その先から漂う夢魔の気配がある。
「ようやく到着か」
 隣でカズマが右手で拳を作り、左掌に叩きつける。
「ええ。この先から、ベアトリーチェの気配を感じる」
 ヴァージニアは振り返った。
「本当は万全のコンディションで挑みたいけど、時間がないわ。簡単に準備を済ませたら……行くわよ」
「ここまで来たんだ。やれるだけのことをやろう」
 ブルーの返答に、ヴァージニアは強く首肯する。
 ここに来るまで、彼はかなりの魔力を損耗している。
 まだ術は使えると本人は言っているが、無理をすれば生命が危ういだろう。
 だがそれだけに、その返答は頼もしかった。
 視線を動かす。
「クマも……いいわね?」
 問うと、もはや見慣れた着ぐるみがびくりと震えあがった。
「ま、まだ、コトチャンが戻ってきてないクマよ……? それに、トトチャンも……」
 声は震えていた。瞳は不安で濁っていた。
 先ほどトトリが残した言葉がクマを苛んでいるのは、明らかだった。
 けれど、ヴァージニアは彼には頷けない。
「ダメよ。立ち止まってたら、殊子が残った意味がない」
「でも……」
 クマの言葉は尻すぼみになり、外には出てこない。俯くその様は、とても小さく見えた。
「あの女が簡単に終わるハズがねェ。終わりやがったら、俺が許さねェ……ッ!」
「殊子を信じよう。1時間後に追い付くって言ってだろう?」
 ブルーの言葉と同時に時間を確認すると、殊子と別れてから経過した時間は30分弱だった。
 だからヴァージニアは、クマの頭にそっと左手を乗せた。
「ん……分かったクマ……」
「うん、ありがとう」
 その言葉だけを投げかけ、ヴァージニアは扉へと向き合った。
 左手を、右腰のホルスターに差し入れる。
 銃把の硬さを確かめ、握り込み、取り出す。
 バントライン93R。
 右手に馴染んだその銃を、左手で握り締めて。
 ヴァージニアは、目の前の扉を蹴り開けた。
 
【ヴァージニア・マックスウェル@WILD ARMS Advanced 3rd】
[状態]:右腕使用不可
[装備]:バントライン93R@WILD ARMS Advanced 3rd、プリックリィピアEz@WILD ARMS Advanced 3rd
[道具]:基本支給品、その他支給品

【カズマ@スクライド】
[状態]:疲労(中)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、その他支給品
 
【クマ@ペルソナ4 ザ・ゴールデン】
[状態]:疲労(大) SP消費(中) トトリ、殊子が心配 トトリの言葉により精神不安定
[装備]:エアガイツ@FINAL FANTASY 8
[道具]:基本支給品、その他支給品
 
【ブルー@サガ・フロンティア】
[状態]:JP消費業(極大) 強力な術は生命力を消費する
[装備]:聖杖ミスティック・ワイザー@ヴァルキリープロファイル
[道具]:基本支給品、その他支給品


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