したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

あと3話で完結ロワスレ

411剣士ロワ第300話「光」:2013/03/14(木) 00:30:08
 先鋒を務めたのはゼロガンダム。堅牢さと軽量を併せ持つブルーデジゾイドの鎧に身を包み、新たに得た龍翼による神速のスピードと縦横無尽の空戦能力を初戦でありながら自在に発揮していた。
 僅か3日、それでも3日もの間、ずっと共に戦った戦友の能力。戸惑うことなどあるはずが無い。
 常闇の皇が攻撃を放とうとしてもその出鼻を悉く挫き、封殺する。漆黒の巨大な腕も決して愚鈍ではないが、神速の青龍騎士を捉えるには程遠い。
 その空中戦を、オキクルミとゼロは少し離れた地上で見守り、機会を覗っていた。
 オキクルミは碧眼の獣神の姿で背負った2本の剣を弓のように展開し、ゼロも背に乗り弓矢の矢の部分を担っていた。
 狙うは一瞬、ゼロガンダムによって常闇の皇の防御が完全に崩されるその時だ。
 間も無く、ゼロガンダムは常闇の皇よりも遥か高い天空へと昇り、そのまま超高速で垂直に常闇の皇の頂点部へと迫り、重ね雷龍衝を放つ。
 だが、常闇の皇は超高速の剣にすら対応し、神体を分割するカラクリで完全に回避する。
 攻撃を外したゼロガンダムは一瞬で地上すれすれの所まで移動し減速を余儀なくされる。
 一方、ゼロガンダムが態勢を立て直すよりも速く、常闇の皇の神体が再び球形に合体する――その瞬間、オキクルミは光の矢を放った。
 雄叫びを上げて、ゼロは炎の剣を常闇の皇の神体へと突き立てる。しかし貫くことはできず、常闇の皇の体にゼロがぶら下がる形となってしまう。
 常闇の皇は体の表面に電撃を流し、ゼロを機能不全に追い込もうとする。だが、ゼロは怯まない。
 ゼロは右腕に、死んでしまったゼットバスターの機能部分にアースクラッシュの要領で全エネルギーを集中、そのエネルギーを炎の剣を介して常闇の皇の内部へと叩きこむ。
 本来なら、ゼロのエネルギー量では常闇の皇に与えられるダメージはごく僅かなものでしかない。
 だがこの時、ゼロの心の光に、そして間近で2度も続けて発現した黄金神の力に触発され、三種の神器は鍵となる石板と呪文を介さず、真の力を発揮した。
 三種の神器から溢れ出る膨大なエネルギーは、ゼロの許容限界を遥かに超えるものだった。だがゼロはそのエネルギーを制御し、全てを炎の剣へと注ぎこむ。
「教えてやるよ、暗黒の太陽! 現代のイカロスはな、太陽を叩き落とすんだよ!!」
 ゼロが啖呵を切ると同時に、ゼロの右腕が爆発し、常闇の皇の神体の内部で大爆発が起きた。
 落下したゼロはゼロガンダムによって拾われ、暗黒の太陽は地へと墜ちる。
 そこへ、大地を駆ける碧眼の獣神――オキクルミが迫る。
 放つのは、虎燐魄と虎錠刀を通して体と心に伝わって来る、孫家の侠に代々伝わる必殺剣。
 それを己の剣技と合わせて、新たなる技へと昇華させた一撃。
「狼虎獣烈覇!」
 オイナ族の誇りと孫家の魂を宿した、クトネシリカと虎錠刀から放つ狼と虎の姿を持った斬撃は、常闇の皇の神体は完全に噛み砕く。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板