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あと3話で完結ロワスレ
404
:
剣士ロワ第300話「光」
:2013/03/14(木) 00:09:23
「タクティモン……!? 貴様が、何故!」
半ばから折れた蛇鉄封神丸を大地に突き刺した状態で、タクティモンはゼロを庇うように立っていたのだ。
不可解なことだった。その本質を闇に属するこの男が、アルフォースブイドラモンの盟友である自分を助けるはずが無い、自分達の助勢をするはずが無いと、ゼロガンダムは確信していたからだ。
しかし、守られたことは事実。礼を述べ、この戦いを終えた後の決着を約束して、今は捨て置くか。
そう考えを巡らせたところで、タクティモンが振り返った。
兜が破壊され、中身の怨霊体が露出し噴出している状態で、凡そ表情と呼べるものは見出せない。
なのに、この時だけは分かった。
もう、声を出す余力すら無いのか、タクティモンは声を出さずに、しかし確かに呵々と笑ったのだ。
自らの命が今尽き果てるというのに、タクティモンの心は晴れやかだった。
死者の怨念の集積体である自分が変われたということは、全てのデジモンに変わることができる可能性が未だ秘められている確たる証拠なのだ。
神を殺し世界を分断し、敵を倒すために生み出されたタクティモンが、強敵との戦いではなく、何者かを守って死ぬ。
これが人の心に秘められた可能性の顕現でなくして、何だというのだ。
陛下、どうかご安心を。あの赤の少年と青の少年と絆を結んだデジモン達が、貴方にも必ずや見せてくれます。
人とデジモンの持つ、無限大な夢を。
声には出せずとも呵々と笑いながら、無念と怨念から解き放たれたタクティモンは、タクティモンを成していた武人デジモン達の魂は、桜花の如く散華し、蛇鉄封神丸を遺して消滅した。
「何故だ、タクティモン……! なぜだぁああ!!」
目の前で何も言わず、何も語らず、しかしほんの僅かなことだけは伝えて消え去った仇敵の名を、ゼロガンダムは叫んだ。
アルフォースブイドラモンの仇を討てないことが悔しいのではない、ましてタクティモンの死を悲しんでいることなど断じてない。
ただ、それでも、ゼロガンダムは叫ばずにはいられなかったのだ。
【スプラウト@ファントム・ブレイブ 死亡】
【タクティモン@漫画版デジモンクロスウォーズ 死亡】
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