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あと3話で完結ロワスレ
395
:
剣士ロワ第300話「光」
:2013/03/13(水) 23:48:41
――が、タクティモンが突如として動いた。大地を蹴って跳び、ジェネラルジオングの左手も踏み台として更に跳躍する。
1分要ると言ったのは、ジェネラルジオングの油断を誘う為の布石か。
この期に及んで大した豪胆さだと呆れながら、スプラウトはタクティモンに先んじて仕掛ける。
タクティモンを狙うジェネラルジオングの両手を、叩き落とさなければならない。
オーラブレードは、既に数十mにも及ぶ長さになっていた。スプラウトの力を注ぎこめば、更に伸ばせるだろう。
ならば、あれをやるか。イヴォワールでも、極めた者は歴代の“九つ剣”の中でもほんの一握りとされる、魔界から伝わったとも言われる究極の剣技を。
限界を超えて動くことに悲鳴を上げようとする肉体を黙らせ、スプラウトは乾坤一擲の刃を振るった。
その剣が断ち切るのは人ではなく、物ではなく、風でなければ空でもなく。
次元を切り裂く究極斬撃・超次元断。
この一撃に断てぬ物は、普通なら存在しない。だが、時空間を超越する力を持つ常闇の皇によって、ジェネラルジオングは超次元断を含め殆どの攻撃が通用しなくなっている。
ジェネラルジオングの全身を覆う闇の結界は、この会場を覆っていた結界と同じ物。それを貫くことができるのは、本来ならば常闇の皇の力を超える光の力のみ。
しかし、例外がたった一つだけ存在する。それは、闇の力を身に宿しながら、心に光を宿す者が御する闇の力。
それを成し得る者こそは、即ち――天の刃。
「ぬぅおおおぉぉぉぉぉ!!」
スプラウトは咆哮と共に超次元断を振るい、ジェネラルジオングの両手を一刀両断した。
▽
スプラウトがジェネラルジオングの両手を斬り落としたのを、タクティモンは直に見るまでも無く察した。
あれほどの攻撃を耐え凌いだだけでも驚嘆に値するというのに、直後にそれ以上のことをやってのけるとは。
こうなっては、あれだけのことを強いたタクティモンが無様晒すことは、決してあってはならないことだ。
ジェネラルジオングの体に到達したタクティモンは、そのままほぼ垂直に体表を駆け上がり、間もなく肩に至り、跳躍。ジェネラルジオングの頭頂部を真下に捉える位置を取った。
タクティモンの背に輝く光輪がその輝きを一層に増し、蛇鉄封神丸は周辺の物質を大気ごと呑み込み力へと換え、刀身に迸る闇の力が視覚で捉えられるほどに猛り狂う。
その太刀は、皇帝バグラモンによって『災厄』として定義された。
その一撃がもたらす破壊は、最早剣戟はおろかデジモンの必殺技としての範疇を超え、当時ロイヤルナイツを始め数多のデジモン達からも一種の破壊や崩壊の現象として認識された。
デジタルワールドを司る神『ホメオスタシス』を殺し、その体を数多の欠片【コードクラウン】へと破砕し、デジタルワールドを幾つもの『ゾーン』へと分断した災厄。
その正体こそは、タクティモンと蛇鉄封神丸の最強最大の禁忌の必殺剣。
この一撃を、今は亡き我が強敵(とも)への弔いとして奉る!
「究極奥義・星割!!」
神殺しの一撃が、神の身体へと打ち込まれる。
闇の結界すら物ともせず、たったの一撃で、ジェネラルジオングの巨体を真っ二つに斬り裂いた。
▽
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