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あと3話で完結ロワスレ

353XXX:死者スレ ◆YOtBuxuP4U:2013/02/27(水) 04:10:50
 


???「……おはよう、球磨川先輩」

???「といっても、“ここ”には昼や夜の概念なんてないのだけれど」

???「少なくともたった今起きた相手に掛ける言葉は、おはようで合っているわよね?」

球磨川「……出迎えはきみひとりかい、赤さん」

???「ええ――」

赤青黄「――私ひとりよ、先輩(はぁと)」

赤青黄「他の子はあなたの顔なんて見たくないか、まだ続いてるお話に夢中だわ」

赤青黄「ほら、向こうのモニターの前。けっこうな人が群がっているでしょう?」

赤青黄「みんな知りたいのよ――自分が関わったお話の結末を」

赤青黄「あなたが台無しにして、それでも終わらせきることができなかった、夢の跡をね」

球磨川「そう、か……」

球磨川「つまりここは天国とか地獄とか、そういうのじゃないのか」

球磨川「……安心院さんは、こんな場所を用意してたってことなんだね…………」

赤青黄「ええ」

球磨川「どうりで。」

球磨川「どうりで不思議だったわけだ。」

球磨川「僕は≪大嘘憑き(オールフィクション)≫で死体の傷を『なかったこと』にしたけど」

球磨川「本当なら、死者の死そのものを『なかったこと』にしてやるつもりだった」

球磨川「でも出来なかった」

赤青黄「そう、出来なかった」

赤青黄「死体の傷は無くなれど、心までは戻らなかった」

赤青黄「この箱庭学園で最も大切なものである心だけは、取り戻すことが出来なかったのよね」

赤青黄「――それは“ここ”があったから」

赤青黄「“この場所”を安心院さんが創って――」

赤青黄「死んだ人の心が集まる“ここ”を、“学園外”と定義したから、よ」

赤青黄「球磨川先輩はずっとそれを“自らに課せられた制限”だと思っていたようだけれど」

赤青黄「気付くべきだったわね、どこかで。最初から間違えていたことに」

赤青黄「最初から――貴方が私と戦った、あの神経衰弱のように――勝負が決まってたことに」


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