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あと3話で完結ロワスレ

324やきうロワ・289話 ◆9n1Os0Si9I:2013/02/23(土) 21:49:09

「ッ――――!?」
「"最強"じゃないじゃないですか、こんなもので良く言えましたね。
 所詮ピエロはピエロなんですよ」
「お前……なぜ、何故そいつを殺した!」
「プロの僕にとって信用できるのはプロだけだからですよ。
 こいつはプロなんかじゃない、粋がってるだけのアマ同然だ。
 どこかのチームの誰かさんたちと同じでね」
「なん……だとっ……!?」

実力がないから人を殺す……?
何をふざけたことを言っているのだ。
日ハム小笠原の目に怒りの炎がともる。

「ふざけるな……! 君は、人を殺して何も思わないのか……!!」
「そうですね、殺しすぎて申し訳ないですね」
「……ふざけるなよ、貴様」
「おやおやいいんですかね、正義の味方気取ってたのに僕を殺しちゃって……。
 まぁ僕は今回も殺しただけですけどね(笑)」
「ふ、ざけるなああああああああああ!!」

小笠原の目には怒りしかなかった。
そして再びバットを構える。
しかし、先ほどの斉藤の時の構えより微かに鋭い何かが見える。
この畜生を生かしてはおけないと、小笠原の心が彼自身の構えを変えているのか。


「ッ、ああああああああああああああああああああああ!!」


そして、渾身のフルスイングを繰り出す。
だが内川は動じずにそれによる衝撃波をよける。
顔からは畜生さと余裕が伺えた。

「そんな萎びたようなスイングで僕が倒せるとでも思ってるのか?」
「クッ……」
「では、僕も本気を出させてもらいますよ」

そういいチックがデイバックからあるものを取り出した。
畜生バット――――チックバットとも呼ばれている彼の愛用バットだ。
主催陣営の一人である今江がある場所に隠したのをチックが見つけたのである。

「な……それは、規定違反ではないのか!?」
「規定じゃないぞ、だってNPBに公式に認められたんだからな(チックスマイル
 それじゃあ死んでもらおう……あと6人のうち何人残ってるかは知らないがな。
 横浜の犬6人と中日の岩瀬も合わせてこれで8人目だ、報酬だって余裕でもらえる」

内川はバットを構える。
ここまでか――――幾千もの戦いを切り抜けた侍も覚悟を決めた。






「うわああああああああああああああああああああああああ!!」 パンッ、パンッ、パンッ





叫び声や乾いた音を聞き目を開ける、すると視界にいたはずの内川がいなくなっていた。
いや、正確に言えば内川は目の前にいた。
頭や腹などから大量の赤い液体を流し、横たわった状態で。


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