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あと3話で完結ロワスレ

323やきうロワ・289話 ◆9n1Os0Si9I:2013/02/23(土) 21:48:52
ビルに入った日ハム小笠原はまず、人を探すことを先決とした。
この運営本部の奴らがいる場所ならばきっと誰かいるだろうと踏んだのだ。
だが、誰も見つかる気配がない。

「クッ……誰かいないのか」

ここ以外はもう禁止エリアとなる、というのは放送で聞いた。
だからこの場に既に人が集まっていてもおかしくはないはずだ。
嫌な汗が顔を伝って地面に落ちる。
もしかすると、もう生存者が6人ではなくなってしまったのだろうか。
殺し合いに乗っている人間が、すでにこのビルで誰かを殺して回っているのではないのか。



「――――ッ、なんだこれは!」



適当に探索をしていると、衝撃の濃い系が目の前に広がった。
目の前に、新井さん(なぜか阪神ユニ)の死体が転がっていた。
手には、放すものかと金本さんのグッズが持たれている。

「ひ、ひどい……誰が、こんな」
「フハハハ! どこかで見た顔だと思えば、小笠原さんじゃないですか!」
「ッ――――!」

後ろを振り向くと、日ハムのユニを着た青年が立っていた。
その顔には見覚えがあった。
印象がだいぶ違うが、ハンカチ王子と騒がれた斉藤祐樹に見える。

「小笠原さん、どうですか! 僕は最強なんですよ!!」
「まさか、新井さんは……」
「そうですよ! 僕が殺したんです、最強のボクに勝てるはずがありませんからね!!」

もはや、話が通じないような状態だ。
一体何が彼をここまで駆り立てられるのだろうか。

「フハハハ! 小笠原さん、かつて最強と言われたあなたを殺して、僕が真の最強となりますよ!」
「――――仕方ない、こうなったなら、俺も容赦はしない」

斉藤はナイフで小笠原を狙う。
対して、日ハム小笠原はバットを構えた。
その小笠原の姿はまるで、侍のようであった。



そして、渾身のフルスイングを放った。



すさまじい風が小笠原と斉藤の間に発生する。
斉藤はその風に負け、吹き飛ばされる。
壁に激突し、斉藤は動かなくなった。

「――――殺しはしたくない、でも……このまま彼を放置するわけにもいかない」

斉藤を身動きできない状態にしておこうと彼に近づく。
だがその瞬間――――。
グチャ、という鈍い音が耳に入ってきた。


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