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あと3話で完結ロワスレ
309
:
虫ロワ第98話「The half inch SPIRIT」
◆XksB4AwhxU
:2013/02/03(日) 22:48:00
ゴキブリの戦士とバッタの闘士がペアで死の舞踏を舞う。
リードするのは常にゴキブリ。
早回し動画のような、怖気の走るような機敏さで剣舞を舞う。
防戦一方のバッタ。手が出せない。
テラフォーマーズの身体能力、ヒトの生み出した戦闘技術に加え、剣そのものの切れ味も凄まじい。
刃筋を立てられた状態でアレを受けたら、金属の篭手ごと腕を斬り落とされる。
バッタの身体に刻々と傷が増えてゆく。
壁に貼り付けられたヤマメは、二人のペアダンスを前にしても動くことが出来ない。
文字通りの、壁の花。
だが、驚くべきことに、その花はまだ生きていた。
もってあと数分の命だが。
(苦しい。息が出来ない。胴体の半分ほどを潰されたみたい。
寒い。体の中……背骨の辺りがスースーする。恐らく『丸見え』になっているのだろう。
ティンは……まだ戦ってる?あたしも、立たなきゃ……。脚がもう無いんだった。
怪我が酷すぎて、全身の感覚が無い。
苦しいよ。あたし……死ぬのかな。嫌だ。死にたくない……まだ、死ねないよ。
ティン……!あのままじゃ、ティンまで死んじゃう……!
あたし達、あの油虫に殺されるの?そんなのヤだよ。
……せめてアレだけは誰かに頼めないかな。無理か。姫もユピーも先に進んじゃったし。
ああ、目が霞んできた……ティン、せめてアンタの…最期だけは……みとどけ………
………………‥‥‥‥‥‥・・・・・・・)
意識を失いつつあったヤマメは、壁に腰掛けるようにズリ落ちた。だが……
(チクッ!)
不意に、臀部に鋭い痛みが走る。
怪我の痛みはまるで感じないのに。
手放しかけたヤマメの意識が、引き戻される。
刺さったのは……針?
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