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あと3話で完結ロワスレ
307
:
虫ロワ第98話「The half inch SPIRIT」
◆XksB4AwhxU
:2013/02/03(日) 22:44:18
一匹の獣が、駆ける。駆け登る。阻むもの無きアリ塚の中を。
正確には、獣ではなく、蟻。魔獣を元に生み出された、既に亡き王の忠実な兵隊アリである。
ツノの様に尖った頭。半人半馬の体。蹄の付いた4本の脚。
そして、左肩に纏った醜悪な人面には、はちきれんばかりの『怒り』を満載している。
そのキメラアントの名を、モントゥトゥユピー……通称ユピーといった。
獣の背にまたがる、否、しがみつく、青い厚手のワンピースの少女。
古代日本で高官の娘として何不自由なく育った彼女は、ただ『姫』と呼ばれていた。
彼女は服飾や美容などといった一般的な女性の趣味と呼ばれるものには興味をもたず、
もっぱら毛虫などを集めては飼育し、観察するのを日課としていた。
そんな『姫』のことを、周囲の者はいつしか『虫愛づる姫君』と呼ぶようになっていた。
「ゆ、『ゆぴい』よ」
「……何だ」
「後ろからは声が聞こえてこぬ。
どうやらその『隠れ身のまんと』とやらが役に立ったみたいじゃ」
姫は怯えた様子で潜入に成功したことをユピーに伝える。
彼女が虫の感情を感じ取ることにより、視認できない虫の存在を知ることができるのは
レコから託されたレヴィ=センス結晶の腕輪のおかげである。
だが、姫が怯えているのは追ってくるかもしれない虫に対してではない。
これから対決するであろうバトルロワイアル主催者に対してでもない。
もっと身近にいる虫……ユピーである。
姫はユピーの主がこのバトルロワイアルで死んだことを聞いていた。
一見落ち着いた様子のユピーだが、
彼に溜め込まれた怒りの感情は左肩の瘤の中でぐつぐつと煮えたぎる音が聞こえるようだった。
その怒りはもちろん姫に向けられている訳ではない。
だが、姫は近くに居るだけでその圧力と熱量に中てられ、気絶しそうな程の重圧を感じていた。
(……コッチニ来イ……サア、早ク……)
そんな姫に、上から主催者のものと思しき声が聞こえてきた。
聞き覚えのある声だ。本来、腕輪で判るのは虫の感情だけの筈。
だが王蟲と出逢い、念話で話した時を境に
腕輪の力で聞くことのできる声が鮮明になってきていたようだった。
「右の階段からじゃ。……我らを誘っておる」
「……」
黙って姫の誘導に従うユピー。
背中の姫のことは、
『念能力も無いのに虫の存在を感じることができる便利なヤツ』
程度にしか思っていない。
1階でしんがりを務めているティンとヤマメのことは、
『囮になってくれるのは助かるが、別にいなくてもやることは変わらない』
程度には思っている。
彼にとっては王への奉仕こそ全てに優先し、
自分を含むそれ以外のことはどうでも良い事だった。
主君の敵討ち。復讐。
直接の下手人が既に存在しない現在
王を殺したバトルロワイアルというプログラムの主催者への復讐を
一秒でも早く果たすことが、彼の全てであった。
他の部分は、ただひたすらに空虚であった。
【モントゥトゥユピー@HUNTER×HUNTER】
[状態]:オーラ消費(大)、左肩のコブに怒り満載
腐海の菌類のカプセル除去済み
肺に王蟲の漿液(2時間程度で切れます)
[装備]:
体:隠れ身のマント@パワポケ12秘密結社編
[道具]:基本支給品一式(支給食糧:さぬきうどん@仮面ライダーSPIRITS(完食)、イナゴの佃煮@現実(完食))
地蟲@風の谷のナウシカ(参加者の死体、完食)
[思考・状況]
基本:王の仇を討つため、主催者を殺す。
【虫愛づる姫君@堤中納言物語「虫愛づる姫君」】
[状態]:疲労(小)、ユピーの溜め込んだ怒りに恐怖
腐海の菌類のカプセル除去済み
肺に王蟲の漿液(2時間程度で切れます)
[装備]:レイピアGスラスト@地球防衛軍2
右腕:レヴィ=センス結晶の腕輪
体:青き衣@風の谷のナウシカ
[道具]:基本支給品一式(支給食糧:王蟲の無精卵@風の谷のナウシカ(残り20%))
オーダイ@サバイビー
不明支給品あり
[思考・状況]
基本:主催者を打倒し、生還する。
1:『オーダイ』を持ち帰る。
2:ユピーが怖い。
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