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あと3話で完結ロワスレ
303
:
名無しロワイアル
:2013/02/03(日) 22:37:23
バトルロワイアル会場、地下大空洞から地上へと続く唯一の通路である
巨大アリ塚の頂上に、無数のモニターを眺める一つの眼があった。
正確には、一つ眼を象った兜。その生首の名をナムリスと言った。
兜の下に付いているべき体は数十時間前のオープニングで既に失われていた。
だが人の肉体を捨て、半不死者となったナムリスにとってそれは大した問題ではない。
事実、現在まで定時放送を始めとする司会の役目を元気に務め上げてきている。
先刻、まだ生き残っていた数少ない参加者を全て喰らい
会場に残る最後の参加者となった王蟲を見てナムリスはつぶやく。
「優勝は、あの蟲か。オメデトさん。
……アイツに言っても通じねえか。」
既に会場にはテラフォーマーズ・凶虫バゥ・殺人コオロギ等といった
大小様々な主催者の手駒達が放たれ、地下空間をくまなく埋め尽くしつつあった。
さらに本拠地および禁止エリアで発芽させられた菌類は
一口吸い込むだけでヒトの肺を腐らせる猛毒の瘴気を発し始めていた。
もはやこれではバトルロワイアルの体を為していない。
最後に生き残った参加者を、更に自らの手駒さえも楽には殺すまいとする主催者の悪意。
それはまるで、現世に地獄を生み出そうと試みているかの様だった。
その悪意に呼応するかのように、無数の複眼を爛々と赤く光らせながらアリ塚へ突撃する王蟲。
行く手を阻む大量の巨大グモに甲皮の所々を引き剥がされても、
傷口に巨大アリの酸液を浴びても、
爆弾ビートルを踏んで脚の何本かを吹き飛ばされても、
その勢いは止まらない。
「ヒヒッ……シアン、あの蟲諦めずにこっちに来やがるぜ」
「そうでなければ困る。
生への執着・希望……それが強ければ強いほどその裏返しである無念・絶望も強くなる。
知性ある者に対してわざわざこんなゲームを開いたのはそのためだ」
「アンタが何をやりてえかは知らねえがよ、中々面白いゲームだったぜ?
だが、それももう終わりか。流石のあいつもここまで生きて辿り着けそうにねえぜ?」
いくつもの傷を負い、蒼い血煙を上げながら
王蟲は遂にアリ塚の外壁に頭から激突。
轟音とともに大穴を空け、やっと王蟲の動きは止まったのだった。
アリ塚の1階……大広間の様に開けた空間に突然のぞく王蟲の頭。
待機していた主催者側の戦力である黒い類人猿のような生物……
テラフォーマーズ達にも、表情こそ無い(持たない)が仕草に動揺の色が表れている。
だが複眼の赤い光は全て消え失せ、まるで暗闇を閉じ込めたようである。
「死んだか?」
「……あの王蟲は、な。」
そうつぶやいたシアンと呼ばれているその女の姿は突如崩れ、階下へ煙のように流れ去っていった。
【シアン・シンジョーネ@パワポケ12秘密結社編】
[状態]:健康
結婚式ごっこにトラウマ
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式(支給食糧:レアモノの肉団子@HUNTER×HUNTER (完食))
[思考・状況]
基本:???
1:参加者の全滅。
2:参加者は、なるべく苦しめて殺す。
3:結婚式ごっこにトラウマ
4:顔を舐めまわされるのはもう勘弁して欲しい……。
第98話「The half inch SPIRIT」
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