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あと3話で完結ロワスレ
251
:
◆tSD.e54zss
:2013/01/27(日) 22:31:05
「アバッ……アバッ……」デスドレインが、起きる。起き上がる。体のいたるところから血とアンコクトンを吹き出しながらも、ゆっくりと、しかし確実に体を起こしていく。
そして、立ち上がった。チャドー奥義アラシノケンは、完全成功時に相手の体内の尽くを破壊する。
四度の打撃によるカラテ衝撃力が体内で衝突し、内的爆発によってズタズタに破壊するのだ。故に、必殺。ロード・オブ・ザイバツですら即死と行かぬまでも数分で絶命するところまで追い込んだ、奥義の中の奥義。
ニンジャスレイヤーが持ちうるカラテの中でも最強最大の殺傷力を持つそれを受けてなお、デスドレインは立ち上がった。
デスドレインの体の大半が連戦によってアンコクトンに置き換わっているというのも理由の一つだろう。
デスドレインが攻撃を受けたその瞬間に本能的に体の一部のアンコクトンを流失させ、完全な形の内的爆発を避けたというのもそうだ。だがしかし、それらはあくまで理由の一部分でしかない。
真にデスドレインを生き長らえさせたもの。それはあまりにも強い生への執着。
無数のモータルとニンジャを何の良心の呵責も無く殺しておきながら、自らは死にたくないと臆面もなく叫ぶ、身勝手極まりない生きることへの渇望。それをニンジャ生命力が後押しし、必殺を受けてなお死なずその体を動かし続ける。
「ガイオン……ショージャノ……カネノオト……」デスドレインが、あるいはダイコク・ニンジャが呪詛を吐く。生きようと、死ぬまいと、必死の抵抗を試みる。
その身からアンコクトンを染み出させる。だがしかし、それだけだ。必殺を受けて死なないということは、必ずしもこの場を切り抜けられるということを意味しない。
「サラマンダー=サン!無事か!」「当然だ」ニンジャスレイヤーの呼びかけに答え、サラマンダーもまた立ち上がる。
そして、二人のドラゴン・ドージョーの戦士は目を閉じる。「「スゥー……ハァー……」」それは厳かな、そして神聖なチャドー呼吸のユニゾン。
『チャドー。フーリンカザン。そしてチャドー』センセイのインストラクションが、弟子たちの脳裏に、心に響く。「ショッギョ……ムッジョノ……ヒビキアリ……」
アンコクトンが動き出す。それ自体が意志を持っているかのように、ニンジャスレイヤーを、サラマンダーを狙う。
ニンジャスレイヤーは目を開いた。そして駆け出した。デスドレインの周りを、高速で旋回する。では、サラマンダーは?
……見るまでもない。既に彼らの心はセンセイの教えと、そしてカラテで繋がっている。強い絆を持つテニスの達人たちが窮地において同調するように、お互いの意図など、なすべきことなど、既に理解している!
「オゴレルモノ……ヒサシカラズ……」アンコクトンが獲物を追う。だが、捉えられない。避けられるわけでも、弾かれるわけでもない。
ただ、二人のニンジャがハヤイ!ハヤイすぎるのだ!アンコクトンを置き去りにし、旋回を終え、デスドレインに向かって走る二人の……否!二匹のドラゴンが今、天を駆ける!
かつてはセンセイと二人で。その後は一人で。そして今は、兄弟子とともに!ドラゴン・トビゲリ!
「「イイイイイヤアアアアアアアーッ!!」」「グワーッ!」トビゲリがデスドレインの頭部を捉え……その首を捻り切る!宙を舞うデスドレインの頭部!さしものデスドレインもこれで終わりか!?
……いや、まだだ!未だ地に立つデスドレインの肉体、その首の断面からアンコクトンが伸び、空中のデスドレインの頭部と繋がる!コワイ!
まだ生き足りないと、殺し足りないというのか!なんという、なんという執念か!そしてトビゲリを終えた直後のニンジャスレイヤーとサラマンダーは、これを阻止することができないのだ!
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