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あと3話で完結ロワスレ
222
:
剣士ロワ第299話「ぶつかり合う魂」
◆9DPBcJuJ5Q
:2013/01/27(日) 00:25:16
「謂わば貴様こそ、闇の宿敵にして闇の怨敵……その象徴である。故に、その肉体と精神に留まらず、魂魄の一片までも蹂躙し尽くした上で葬ろう! そして貴様の断末魔と絶望によって至上の闇を生み、常闇の皇へと捧げよう!!」
まず両腕を斬り落とし、続いて両足、次いで鎧。片目を抉り出し、首を斬り落とした上で延命の術を施し、最後には眼前で雷龍剣を砕く。
シャッフル騎士団の一角の崩落は光と闇の決戦の趨勢を暗黒へと導き、そしてゼロガンダムの惨死はこの場で宿命に抗う愚者達を絶望の底へと落とし、その魂を暗黒に染め上げることであろう。
だが、それを遮る者がいた。
「させぬわぁ!!」
裂帛の気合と共に打ち込まれたのは、イヴォワールという世界で伝わる最高峰の広域攻撃剣術、真・飛天無双斬。
空中へと高々と跳躍し、空中で反転、足の裏から魔力をジェット噴射のように放出し、重力加速も組み込んだ超加速の突進斬撃だ。
オキクルミの誘導によりその間合いに収まった暗黒球体を全て粉砕し、勢いを留めず司馬懿にまで迫る。
それを、司馬懿は黒金の牙翼で受け止めようとして、気付いた。スプラウトの狙いは司馬懿自身ではなく、ゼロガンダムを捕える闇の呪縛だ。
スプラウトはドラゴンころしを以って闇の呪縛を断ち切り、そこへすかさずオキクルミが狼の姿で駆け付け、ゼロガンダムを背に乗せて一度距離を取る。
「助かった……ありがとう、スプラウト殿、オキクルミ」
「礼には及ばぬ」
「気を抜くな、ゼロ」
3人は再び司馬懿と対峙する。しかし司馬懿の視線は、先程とは別の人物に注がれている。
「ただの鉄塊で、我が闇の呪縛を振り払うとは……。否、それ以前にだ、大剣士スプラウトよ。貴様の肉体は闇の力に染まりきり、人外の存在へと変容すらしているはず。何故、貴様は我が闇に恭順せず、その力を常闇の皇に奉らぬ」
大剣士スプラウト。かつては輝ける聖剣と謳われながら、闇の勢力の一角である破壊神サルファーの姦計により、愛する者を無残に殺された憤怒と憎悪から闇へと堕ち、闇を蓄え育む苗床と化した者。
本来であれば、常闇の皇の威光を受けた司馬懿の力に、闇の眷属は抗えないはず。だが、スプラウトは司馬懿の命に抗うばかりでなく、闇の瘴気に中てられ正気を失わず、闇の力を暴走させることすら無い。
司馬懿からの問い掛けに、スプラウトは道具入れからボロボロになったマラカスと薔薇を取り出し、静かに答えた。
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