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あと3話で完結ロワスレ

210やきうロワ288話 ◆9n1Os0Si9I:2013/01/25(金) 23:33:24



◆                ◆



「――――今のは……?」

その叫び声を聞いていたのは新井だった。
浅尾のいる階の1階上の会議室で身を隠していた。

「まさかまただれか死んでしまったのか……辛いです」

悔やんでも、今の彼には何もできない。
殺し合いから逃げ続け、戦うだけの力はもうない。
彼が持っているのはにぃにこと金本のサイン色紙だけだった。

「――――とにかく、仲間になってくれそうな人……はもういないか?」

生存者はもう6人になったと言っていた。
きっとその中にはこの殺し合いに乗った人だっているはずだ。
その人を避けてどうやって味方になってくれそうな人と合流するか。


「とりあえず、ここから出なければ……だな」


意を決して、ドアの方に向かう。
とりあえず物陰に隠れて移動していけば気付かれない……だろう、多分だが。
そう思いながらドアを開ける。





「フハハハ! 見つけましたよ……!」





そこに立っていたのは、斉藤佑樹だった。
だが、雰囲気は前に彼と対戦した時と大違いだ。

「斉藤君、まさか君はこの殺し合いに……!」
「フハハハ! 僕はもうピエロなんかじゃないんですよ……!
 僕にはもう吉川も田中も勝てないんですよ! 僕は最強なのですよ! フハハハハ!!」

一瞬で斉藤は俺の懐に入っていた。
何とか避けようとするが、それも構わず俺の腹にナイフが刺さった。

「グ、ハッ……!」
「フハハハハハハハハ! もう誰も僕を止めることはできませんよ!!」

ナイフが腹から引き抜かれ、体が地面へと崩れ落ちる。
生きて帰ることはできそうにない。
にぃにに、まだお礼を言っていなかったのに。
ずっと追いかけて、頑張ったのに。



「辛い、です……」



意識は、闇の中へと堕ちて行った。


【新井悪@阪神 死亡】
【残り 4名】


◆                ◆



「フハハハ! こんなもんですよ!!」

斉藤佑樹――――いや、最強の24歳となった彼は新井の死体を踏みつけた。
自分が最強なのだ。 もう誰にもピエロなどと言わせない。

「フハハハ、今まで僕をピエロだなんて言った奴を見返してやりますよ!」

彼はもう、ハンカチ王子などと言われた斉藤佑樹ではない。
ただ己が最強と証明するために殺人を続ける、殺人鬼≪ピエロ≫だった。


【斉藤@日ハム】
[状態]最強の24歳
[スタンス]優勝狙い
[装備]基本支給品、ナイフ


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