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あと3話で完結ロワスレ

208やきうロワ288話 ◆9n1Os0Si9I:2013/01/25(金) 23:32:39
「クッ……もうこれだけしか生存者がいないというのか……!」

北の侍、日ハム小笠原は怒りのままに壁を殴りつけた。
放送が流れ終わり、今の生存者が6人だと知らされた。
何故かタイムスリップをして2012年に来たと思えばこれだ。
とてつもない怒りが彼からこみあげる。

「何としてでも、この殺し合いを止めなくてはならない……!
 本部のビルまであと少しだ……待っていろ!」

小笠原はバットを片手に再び走り出した。


【日ハム小笠原@日ハム】
[状態]体中ボロボロ
[スタンス]対主催
[装備]基本支給品、バット



◆             ◆




「ウッ……なんてことだ、田島君まで……!」

本部の中に入っていた浅尾は放送を聞き悲しみに暮れていた。
吉見や荒木、さらには尊敬する岩瀬までもいなくなってしまい、挙句の果てには田島まで。
もう彼に味方はいなかった。
いや、岩瀬が死亡してこの殺し合いに乗った時点でもう彼の周りには敵しかいなかった。

「もう、止まることはできない……この殺し合い、生き残ってやる!」

途中、他人の支給品から奪った拳銃を持ち、浅尾は立ち上がる。
あと5人殺せば終了なのだ。
出来ないことがあるはずがない。
それに自分はすでに4人も殺しているのだ。


「――――キミは、中日の浅尾君じゃないか!」


と、その中背後から声が聞こえる。
そこに立っていたのは生存者の一人――――西武の西口だった。
体に傷などは全くなく、悠然とこちらに近づいてくる。

「……どうも、西口さん」
「浅尾君、その右目は……」
「えぇ、もう見えないんですよ……ピッチングもできるかわからない」
「いいや、君は大丈夫だ! 怪我を乗り越えた君ならきっと!」
「それに――――田島君だって吉見も、岩瀬さんももうこの世には……」
「大丈夫だ、君なら乗り越えられる! だから――――」




「生還して西武ライオンズで、一緒に優勝を目指そうじゃないか!」




その西口さんの言葉はとても心に響いた。
ユニフォームを血に濡らした僕を見捨てないでいてくれるのか。


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