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あと3話で完結ロワスレ
153
:
298:シニカル(白に還る)
◆YOtBuxuP4U
:2013/01/10(木) 04:37:42
続いて不知火半袖。続いて高千穂仕草。続いて木金コンビ。
大刀洗斬子。直方賢理。桃園喪々。杠かけがえ。
江迎怒江。鶴御崎山海。
鶴喰梟。贄波錯誤。日之影空洞。練兵癒。
阿蘇短冊。牛深柄春。寿常套。
――死んでいた。
十二町矢文。不知火半幅。虎居砕。長者原融通。
鍋島猫美。不老山ぞめき。屋久島、種子島。
上峰書子。鬼瀬針音。杠かけがえ。
寿蜃気郎。宗像形。鹿屋。廻栖野うずめ。
久々原滅私。筑前優鳥。
夕張。秋月。諫早。黒神舵樹。
――死んでいた。
赤青黄。兎洞武器子。潜木もぐら。
上無津呂杖。行橋未造。吉野ヶ里。指宿。門司。鳥栖。鉄砲撃。
杠かけがえ。画図町筆。花熟理桃。
坂之上替。日向。潜木傀儡。八代。椋枝閾。
――死んでいた。
ありのままに、死んでいた。
焼石櫛。桃園幻実。隠蓑既&済。国東。杠かけがえ。
叶野仮輝。杠偽造。餅原沙小枝。
そして――――――不知火袴が。死んでいた。
「思い出した、よ」
会場をひとしきり練り歩いたあと。
門が閉まっている箱庭学園の正面玄関に安置された老人の死体の前。
無言で歩き続けていた五人の中で、最初に沈黙を破ったのは、
ゲーマー少女にして五人の中ではアイデアマン的立ち回りをよく行う喜々津嬉々だった。
でも、彼女の「思い出した」という言葉を聞くまでもなく、
少女たちはもうとっくの昔に、第六放送を聞いた時点ですでに、思い出していた。
「……レクリエーションが終わってすぐだったよね」
「わたしたちは、この学園に閉じ込められた」
「校庭に集められた100人の人物に、安心院さんは言いまシタ」
「気が変わった――と。言っていたであります」
気が変わった、と。
彼女ら五人をこの箱庭学園に送りこんだ張本人にして、
フラスコ計画提案者、七億人の悪平等(ぼく)の祖、安心院なじみは言った。
100人を見下すように校庭備え付けの朝礼台の檀上に立って。
背後に不知火半纏を携えて。
ほんの気まぐれでそうしたと言うように――バトルロワイアルの開催を宣言したのだ。
見せしめは不知火袴だった。
彼女たちはみな、不知火袴の首が爆発で跳ぶのを見ている。
だがまるでそれすら夢だったかのように、
かの老人もまた五体満足な姿で、目の前で死んでいる。
すべてを白紙に戻しておいて――それでも取り返しはつかなかったような、死体に。
「&strike(){ふざけてんじゃねーよだよな}ある意味安心院さんらしい発言ではあったよね」
財部依真は振り返る。
過去を振り返りながら背後を見、箱庭学園のシンボルマークたる時計台を見る。
「うん、むしろなんで最初からこうしなかったのかってくらい“らしいやり方”だよね、これは。
群像劇に――主人公のいない物語にシフトチェンジしちゃえば、
主人公の主人公性が無くなって、黒神めだかを葬ることができるなんて――当たり前じゃん」
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