[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
あと3話で完結ロワスレ
152
:
298:シニカル(白に還る)
◆YOtBuxuP4U
:2013/01/10(木) 04:36:57
仮眠室を開けてすぐそこの壁にもたれるようにして、阿久根高貴は死んでいた。
金に光る美しい髪もそのままに。
二年生の間では知らない者はいないという、
学園でもまず美男子といえば彼に指名が入るだろう美貌も、ひとつたりとも崩さぬままに。
心臓が活動を停止していた。
血流が身体を流れなくなっていた。
脳髄が信号を発するのをやめていた。
阿久根高貴は、死んでいた。
放送で最後に名前を呼ばれたことからして、放送前の最期の死者だったろうことはうかがえる。
しかし彼がどうやって死んだのか、鰐塚処理たちには判断が付かなかった。
彼の死体からは本来あるはずの外傷や打撲痕などが一切合財『見つからなかった』のだ。
「誰が……何でっ。阿久根殿がなんで、死ななければならないんでありますかっ!!!」
怒りで四人の制止を振り切った鰐塚処理は彼に駆け寄り、その体を抱いた。
しかし――。
見えない傷により彼の身体が切り裂かれているなんてことはなく。
壁にもたれていた背中が心臓ごと抉られている、なんてこともなく。
確かにそこで、生命活動は停止しているのに。
阿久根高貴はまるで生きていた時に戻ったみたいに、綺麗に眠りについていた。
続いて死んでいたのは彼女らのまだ知らぬ大男だった。
名を獅子目言彦というようだ。そばに落ちていた首輪の裏に、そう書いてあった。
そう、大男の死体のそばには、彼の首輪が落ちていた……。
大男の体は、阿久根高貴の例と同じく、『五体満足、傷無し』なのにもかかわらず。
仮眠室から進み、少し開けたホールのような場所に出た五人の前で。
誰もが勝てないはずの大男が、問いを投げかけるような姿で死んでいた。
続いて建物を出た場所で、黒神めだかが死んでいた。
続いて人吉善吉が。続いて雲仙冥利が。続いて杠かけがえが。
続いて百町破魔矢が死んでいた。
続いて名瀬夭歌と古賀いたみが。続いて志布志飛沫が。
続いて般若寺憂が死んでいた。
続いて対馬兄弟が。続いて杠かけがえが。
続いて須木奈佐木咲が。続いて飯塚食人が。
続いて叶野遂が。続いて黒神真黒が。
続いて鉈山粍が。続いて都城王土が。
続いて湯前音眼が。
続いて潜木傀儡が。続いて八人ヶ岳十字花が。続いて人吉瞳が。
続いて平戸ロイヤルが。続いて蝶ヶ崎蛾々丸が。
続いて米良孤呑が。続いて杠かけがえが。続いて雲仙冥加が。
続いて糸島軍規が。続いて鶴喰鴎が。続いて贄波生煮が。
続いて喜界島もがなが死んでいた。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板