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あと3話で完結ロワスレ
132
:
299話「裏」
◆nucQuP5m3Y
:2013/01/04(金) 03:01:35
月光条例の極印の力をもってして、今仙人ゼクレアトルと、ただの人間と、新地獄の悪魔と、人斬りと、呪術師の卵と、殺し屋と、そして条例執行者が同じ地平に並んだのだった。
「全員、見得は切ったな……」
ゼクレアトルは確認する。
「ああ。終わりだ」
恋川の言葉にゼクレアトルは笑う。
「そうだな!終わりだ!でもな、ただただ俺がやられたら、それは傑作じゃない……わかってるだろ?バッドエンドだって、エンディングなんだぜ?」
そう言うと、先ほどバケモノを生み出したのと同じように手を足元へとかざす。
「もう一山魅せてみろ。それが出来なきゃ――全滅エンドだ」
湧き出しているのは先ほどまでのザコとは比べ物にならない、強大な瘴気だ。
白面か、ルサンチマンか、巨大蟲か、アラビアの魔人か、オリハルコンのゴーレムか、ファウードか。
あるいはもっと強大な敵か。下手をすればそれら全てか。
間違いなく現れるのは、どの世界においても最終決戦にふさわしい、絶望的な敵だろう。
しかし、生存する六人は後退はおろか、身じろぎすらしなかった。
武器を手に、足を地に、心を戦場に。
全てを整えて、前だけを見つめている。
「さあ、行くぜ、ラストバトルだ」
「来やがれ、クソ仙人!ジャック=クリスピン曰く、『バッドエンドを喜ぶ客は多い、しかしハッピーエンドを望む客はもっと多い』だ!!」
蝉は亡き相棒が敬愛するミュージシャンの言葉を引用し、大きく吠えた。
駆け出す六人の背中には、大きな三日月が輝き、世界を照らしていた。
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