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あと3話で完結ロワスレ
126
:
299話「裏」
◆nucQuP5m3Y
:2013/01/04(金) 02:59:34
「俺様が"ラスボス"になったのか!」
「そうだ!お前は神じゃない!作者でもない!読んでいる人が面白いと思うように漫画は描かれる!俺たちが立てた作戦、お前が欺かれる衝撃、ハクアの決め顔、全て、読者が喜ぶように描かれた!!興ざめする作戦の仕込みのシーンは後からバラす!そういう"演出"だ!!」
「く、ククク……クククク……ハッハッハッハ!!すげえじゃねえか!そうか、それなら俺様の"裏"をかく事が出来る……お前達がヒーローで、俺がラスボスである限りは、俺に不利な情報はもはやヒント程度しか描写されない!」
愉快そうに笑うゼクレアトル。
彼にとって、漫画とは自分達仙人が作る世界のことだ。
それが面白くなるかどうかは全て仙人の手腕にかかっている。
設定にシナリオは言うに及ばず、ちょっとした演出の一つ一つや視線誘導に至るまで、その世界に産み落としたキャラクターをうまく誘導することでくみ上げていくパズルのようなものだ。それがカチリとはまった時、その漫画は『傑作』と呼ばれる、そういう仕組みの中で生きていた。
しかし今はどうだ。
自分もまた、誰かが読む漫画の登場人物の一人、それも主人公達に倒されるために設定された悪のボスという配役を与えられ、作者にも近い万能性はほぼ奪われた。
ただ、それがたまらなく心地よかった。
"間違いない。この話は『傑作』になる。"
その確信を今手にすることが出来たのだ。
殺戮ゲームというキャッチーで凄惨な設定、人々の好むバイオレンスと、他作品のクロスオーバー、確かにやりすぎといえばやりすぎともいえる要素のごった煮が、ここにきて超王道的なラストに向かって堂々と突き進んでいる。
漫画を作る仙人として、自分がその一部であることに喜びを見出していた。
そのことと、もう一つの確信に向けて、なるたけ悪魔的に口の端を吊り上げる。
「だったら、やるべきことは一つだよな!」
腕を振るう。
キャラクターとしてのゼクレアトルは人間の何分の一かの等身で、腕などは小動物ほどしかありはしない。
しかし、その振るった腕からはビル一つを吹き飛ばすほどの衝撃波が放たれていた。
向かう先は前方の五人。
いかに彼らが主人公(ヒーロー)であっても、当たれば無事な描写などされようがない。
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