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<極太2>
376
:
以下、名無しにかわりましてデカマラがお送りします
:2005/04/03(日) 03:14:36 ID:n6diP1fw
O県N市のとある街に住むA子は、今日も愛犬ジョンと一緒に留守番していた。
父も母も共働きで夜遅く帰って来るためだ。
夕食を取って風呂に入り、両親におやすみの電話を入れると、A子は早々にベッドに潜り込み、ジョンもベッドの下に潜り込んで寝息を立て始めた。
そして真夜中の3時過ぎ、ピチャン…ピチャン…という水の滴るような音でA子は目を覚ました。
上半身だけ起こしてその音の位置を探ってみると、どうやら居間から聞こえるらしい。
確かめようと思ったが、何故かベッドから降りてはダメだという考えが頭をよぎった。
体が恐怖で震える…。
怖い…。
反射的にベッドの下に手を伸ばす。
すると、ペロペロと手のひらを舐められる感触が伝わってきた。
「良かった…ジョンがいるなら安心だ…」
A子は安堵のため息をつくと、再び眠りに着いた…。
朝目が覚めたA子は、昨夜の音の正体を確かめようと居間へ向かった。
居間の扉を開けようとしたとき、A子は吐き気を催すような臭いに気づいた…。
それは血の臭いだった。
臭いを嗅ぐと同時に扉を開け放つと、そこには信じられない光景があった。
愛犬ジョンが首を掻き切られ、逆さ吊りにされていた。
昨夜聞いたピチャン…ピチャン…という音は、ジョンの血が滴る音だったのだ…。
「じゃあ、昨日私の手を舐めたのは誰…?」
小走りで自分の部屋に戻ると、ベッドの下を除いてみた。
そこには何もいなかった。
その代わりに、くしゃくしゃに丸められた一枚の紙切れが落ちていた。
震える手で紙切れを拾って広げてみるとそこには赤いペンでこう書き殴られていた。
「お嬢ちゃん、人間でも舐めるんだよ」
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