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人間とエルフTRPG避難所
42
:
◆pNvryRH4rI
:2010/09/29(水) 20:37:00
空気の流れが広い空間が近くにある事を示している事を感じながら、道の真ん中に立つ邪魔な塊を蹴り超えて更に駆け……ん?
「ッと、何か踏んだと思ったら久しいネ少年…それは新しいギャグか何かネ?きっと畑でやるほうがネタとして正しいと思うネ」
道に生えた残念な野s…もといマイノスを振り返り、呆れて溜息をつく。一瞬でも心配をしたイーネが馬鹿だった。
「ホント緊張感のない少年ネ…ああ、風が出てきたからこの羽虫は返すネ。じゃ」
肩に留まっていたシルフを邪険につまみ落とすと、マイノスを助けもせず奥へと注意を向ける。ついでに泣き言も聞き流した。
商売繁盛と相互扶助をモットーとするファン一族は、同時に足を引っ張る者は容赦なく切り捨てよと家訓に書く程苛烈な精神を持つ。って言うかあれくらいどうとでもなるだろう普通。
ようやく追いついた一行がせっせと拘束を叩き壊すのを確認しながら、奥から微かに吹く風を全身で感じ取る。
たとえ地の底であろうと、風が吹く場所であればそこはイーネにとっては快適な空間だ。正直この展開は僥倖ネと思いながら、腰の愛刀…扇刃を引き抜いた。
風を受けた刃は瞬時に魔力を収束、柄を通してそれを伝えてくる。一時的に魔力値を魔術師並みに引き上げられて、ただでさえ重さのない身体が更に軽くなるのを感じた。
扇刃の長時間使用は色々と負荷もかかるとは言われた気がするが、そもそもイーネには戦闘行為に時間を掛ける習慣がないためその副作用は経験した事がない。というか高価な魔道具だから普段あまり使いたがらないのだ。
洞窟の最下層…龍の亡骸が眠るはずのその場所は、半ば異界とでも呼ぶべき儀式場だった。
裂けた天井から差し込む月光はまだ低く、壁の一部を照らしている程度で暗いが…おそらくは長い時間を掛けて作り上げたのだろう。丁寧に均された床には幾つもの魔法陣の跡が刻み付けられ、祭壇が設えられている。
隅の方には古びたツルハシや鎖の絡んだ滑車などが打ち捨てられていて、この場所で採掘から組み立てまで全て行なわれていた事が容易に伺える。
そして…広い空間の中央には、まるで神像のように…龍の彫像にも似た姿のゴーレムが鎮座していた。
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