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なな板TRP系スレ総合避難所

66名無しになりきれ:2011/10/09(日) 23:54:31
526 名前:牧街 ◆ Zxxw73Pn/k[sage] 投稿日:2011/09/07(水) 04:32:43
「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ああああああああああああああ」
「ぎぎぃいいいいいいいいいいいいぎぃいいいいいいいいいい」
立ったまま固まる自分の前で言葉にならない悲鳴をあげ、のた打ち回る二つの影
その影を背後に、そいつはゆっくりと自分に近づいてくる
「よくも……よくも……」
「ぁ…ぁぁ…ぁ…」
出発前は…いや、今この瞬間までは全く怖くなかったそいつに
今はもう、声もでない
大きなナタを持ち、ぼそり、ぼそりとこの世への呪いの言葉を吐きながら近づいてくるそいつに、逃げる事も叫ぶ事も、嘆く事も最早出来ない
「よくも…ヨオオオオオオオオオオオオくうううううううううううもおおおおおおおおおおおおおおお!!」
そして
雄叫びと共に口裂きババアは刃物を振りかぶり、牧街目掛けて真っ赤な口を開いて飛び掛ってきた!!


「わああああああああああああああああああああああ!!…ぁ…」
気がつくと…いつものアパートの布団の上だった
時計の針はいつも起きる時間より1時間も早い
「………」

長らく心の奥底に封じ込めていた思い出だった
ゴーストスイーパーに本気でなるきっかけを作った思い出であり、かつ、自分が生命の危機を本気で何よりも恐れるようになった思い出だった
大切な物を片っ端から奪われて、自分の勇気がどれだけちっぽけか思い知らされた思い出だった
当然、思い出したくなんか無い思い出…

「あのまま…消えていてくれりゃ良かったのに」
先日の裏七不思議事件の事を思い出し、思わず呟いてしまう
あの時、この思い出は牧街の心から吸い出され、そして、戻ってくる事で、牧街は一瞬、その思い出を鮮明に思い出していた

そして…思い出した事で、牧街はこれで3日
連続でその思い出の夢ばかり見ている

当然、霊への恐怖は倍化し、ここ数日、師匠不在で下ってくる仕事があるにも関わらず、除霊に行く事すらできていない
そして今日…

「…あ、白川?俺、牧街、今日休むから上の事務所、閉めといてくれ…。うん。…あぁ…体調不良って事で、ごめん」
早朝から待機している電話番の訓練生に連絡を終えた牧街は、布団に戻る
遂に事務所にすら行かなくなってしまった

体の傷は治っても、心の傷は治らない
そして牧街の心の傷は、今、ぱっくりと開かれていた

いつもならこんな時は恐山断弦が尻を引っぱたいて戦わせるのだが、しばらく師匠はいない
傷心の牧街は今日、もう布団から出ない事を決めた…

『AM7:00 牧街、布団に篭る宣言』
【んじゃ各々の一日を展開して、寝るとこまで進めたら終わりという事で】


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