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なな板TRP系スレ総合避難所

61名無しになりきれ:2011/10/09(日) 23:51:07
521 名前:カフェ ◆ YNbEhcUF/I[] 投稿日:2011/09/02(金) 20:06:13
>518-519
神通こんを少し伸ばして身構えるみことちゃん。
>「うぎゅ…ぎゅ…」
「おおっ!?」
相手は、今まで数々の悪霊と渡り合ってきたみことちゃんの脅威の幸運オーラにひるんでいる!
>「ひぇ〜…。ゆ、許して下さいぃ…」
みことちゃんは七不思議達を一瞬にして降伏させた!
「おみそれしましたーっ! 姉御!!」

奪われていた皆の心が解放される。私の幻影が目の前に来る。
問いかけられた、ような気がした。
―― この先妾は茶子を取り返しのつかない危険にさらすかもしれぬ。それでも良いのか?
私は力強く頷いて、両手をひろげた。
「大丈夫、だってとびっきりのヘタレの牧街さんがいるから!」
カフェが私の中に入って来る。
―― おかえりなさい
猫師匠はここまで考えて私を最初に牧街さんのところに行かせたのかな、そんな考えが一瞬頭をよぎった。

>「うん。許してあげる。
てことで…これで解決?みんな、納得?」
「解決かえ、はて、妾は何をしておったのかのう。
おおそうじゃ、なんだか終始ヘタレておった気がするぞ」

>「こんなとこおにいたの?おいえ」
>「た〜ま〜や〜」
「良かった……良かったのう、……ん?」
牧街殿が抱きついてきた。
さっきまでの勇気100%モードとのギャップに思わず苦笑する。
「牧街殿、落ち着くのじゃ。すでに脅威は去ったぞ! みこと殿がやっつけてくれたぞ!」

>「わああああああああああすいませんすいませんすいませええええええん!
き…恐怖のあまりその…あぁ…また助けてもらったのにこんな…」
見慣れた土下座姿。いつも通りの牧街殿なのに、すごく懐かしく思えて、嬉しくなった。
「それ! それでこそ牧街殿じゃ!」

>「へ?花火?ごめん、俺は駄目だな…」
「なんじゃ? 遠慮なんか……あ」
忘れていたが、足が変な方向に曲がっているのだった。
と、いうわけで牧街殿を病院に送り届け、その夜。

旧校舎一室に集まった生徒達とヲタク軍団。
その中にはどことなく懇ろな雰囲気で手をつないでいる2人の男子生徒もいる。
そういえばこの2人の関係は本当のところはどうなのであろう。いや、謎は謎のままでいいだろう。
夜空に咲く大輪の花を見上げながら、妾はみこと殿に言った。
「ヘタレ心が抜けた牧街殿、ほんのちょっと格好いいと思わなんだか?」
もしかして、弱い物を守る勇気あふれるあの姿が本来の姿なのだろうか。
でも、心の一部が欠けた状態はやはり本来の姿ではないと思う。
「ほんのちょっとだけじゃぞ。ずっとあれでおられても困るわ。牧街殿はヘタレじゃないと駄目じゃ!」

妾もまた、カフェが作られた人格だとしても、これが本来の姿なのだろう。
いつも素のままの人間なんていない。被った仮面もまたその人自身の心なのだ。
確かに人の心は移ろいゆくもの。茶子はいつかカフェを捨てるかもしれない。
でも少なくとも今は、捨てる気はない。それでいいではないか。
「みこと殿、師としてあるまじき姿を見せてしまったかもしれぬがこれからもよろしく頼もうぞ」
みこと殿に笑いかけた。

―― 学校の怪談編 完!


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