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プリキュア総合(避難所)

370名無しになりきれ:2014/07/10(木) 22:19:48
『ハピプリ最終回予想』

幻影帝国を倒してから10年後

誠司が、真っ赤な薔薇の花束を買っている。
「ありがとう…。今日はめでたい日なんだ、親友が結婚する…。」
花束を受け取り、店の外に出ると、若い男が、花を見ていた客のハンドバッグをひったくって走り去る。
「泥棒〜!」
その声に、花束を持ったまま追いかける誠司。
「待ちやがれ!!」
公園のあたりでやっと追いつくと、後ろからひったくりの襟首をつかみ、足を蹴飛ばしてころばせ、ハンドバッグを取り上げて、それで2〜3発頭を「こぉら!こぉら!」と叩いた。
「ったく、めでたい日にケチつけやがって!くだらねえまねするんじゃねぇ!わかったか?!」
誠司はそう言って、もう一度頭を張り飛ばすと、花束を担ぐようにして歩き出した。
と、その時、ひったくりは、胸からナイフを取り出し、
「ウワァァァァァァ〜!」
と叫びながら、誠司に向かって突進、振り向いた誠司の腹部にナイフが深く突き刺さった。
薔薇の花束が、地面に落ちる。
ひったくりの肩をつかんで投げ飛ばす誠司、傷を抑えてうずくまる。
ひったくりは、血だらけのナイフを見て怖くなったのか、ナイフを投げ捨て、なにやら叫びながら走り去った。

〜教会〜
めぐみとひめが誓いを立てている。神父の言葉に、決意新たに
「誓います!」と、めぐみ。
幸せをかみしめるように
「誓います!」と、ひめ。

教会へ続く石の階段を、左手に薔薇の花束を持ち、右手で腹部を押さえながら誠司がよろよろと登っている。

式が終わり、めぐみとひめが、ライスシャワーや紙ふぶきで、みんなに祝福されている。
教会の庭園で、胴上げされるめぐみ。
「この、幸せ者!」
「やったわね!」
「よし!、向こうで写真撮ろう!」
仲間たちが、ひめの方へ行く。と、めぐみがふと見ると、少し離れたベンチに誠司が座ってめぐみを見ているのに気付く。
左手をちょっと上げてめぐみに微笑む誠司。
めぐみは、駆け寄って誠司の隣に腰掛けた。
「誠司…。来てくれたのね、ありがとう…。」
「あぁ…。」
「どうしたの?顔色がわるいよ…?ちょっと待ってて!」
そう言って、立ち上がろうとしためぐみの腕をつかんで
「なあに…。例によって二日酔いさ…。」
と言って、めぐみをもう一度座らせる誠司。
(そう…)というようにちょっと笑うめぐみ。
並んで座る2人の上に、ぬけるような青空が広がっている。
「あぁ…。空が目に沁みやがる…。きれいな空だ…。」
空を見上げて誠司が言った。
「えぇ、私たちが守ってきた青空よ。」
「…あぁ…。」
そこへ、ゆうこが
「めぐみ!誠司!写真撮ってあげるね!」
と、カメラを構えて声をかけた。
「はい!チーズ!」
の声に、突然、思い切り自分の方へめぐみの肩を引き寄せる誠司。驚くめぐみ。
「めぐみ〜!相楽く〜ん!早きてよ〜!」
いおなが呼んでいる。
微笑むめぐみと誠司…。
「…ありがとう…、めぐみ…。」
誠司の、らしくない言葉に、ちょっと不思議そうな表情を浮かべためぐみだったが、
「うん!」
と、笑ってうなづいた。
やがて、めぐみはみんなで写真をとるからと、仲間に引っ張られてゆく。
ゆうこが、誠司が来ていないことに気付き
「あれ?誠司は?」
と、めぐみにたずねる。
「疲れてるみたい…。少しそっとしといてあげよう。」
めぐみの言葉に、誠司の方を心配そうに見るひめ。
ベンチで、煙草を持った左手を、軽く上げてひめに答える誠司。
ひめは、安心したように、そして、飛び切りの笑顔を、誠司に見せるのだった。

みんなと戯れるめぐみとひめ。まりあにネクタイを直してもらい、はにかむいおな。ふざけてかぶっていた帽子を取られ、笑うゆうこ。ひめからブーケを受け取り、喜んで花の匂いを嗅ぐリボン…。
ベンチで、その様子を煙草を吸いながら見ていた誠司…、やがて、その目を閉じ、煙草を持っていた左手が力なく下がり…、同時に、頭もがくっと傾く……。

みんなに囲まれて笑っていためぐみ、ふと誰かに呼ばれたように遠くを見ると、木の陰からミラージュが、真っ白なワンピースを着て現れ、めぐみに向かって(これで、いいのよ、幸せにね…)とでも言うように、笑ってうなづき消えてゆく。
それを見て、めぐみは、微笑んでうなずき返す。
ゆうこを先頭に、駆け出すみんな…。


〜END〜


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