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【規制されても】VIPPERのあんたがたに避難所です【52psps】

210名も無きおうどん:2011/01/13(木) 01:13:53 ID:OC1N.NSg
かれこれ三時間ほど歩いたでしょうか。
犬はあれからひたすらに喋り倒し、隣でミコトはうんうんと相づちを打ち続けました。
まぁ、にぎやかな事は良い事です。
ふと道の外れを見てみるとなんと人が倒れているではありませんか。
すかさず犬が駆け寄ります。
「大丈夫ですか!生きてらっしゃいますか!」
どうやら呼吸はあるようで死んではいないようです。
というか耳元で大声を出されたので意識を取り戻した様子、
「んっ…。ここはどこだ…。」
「ここは道端ですよ!お休みになるんでしたらお家に帰ってからにした方が良いんじゃないですかね!」
なぜか喧嘩腰の犬。それもそのはず。何を隠そうこの人が猿です。
犬猿の仲を本能的に察知したのでしょう。
「おおそうだった。ここのところ碌な物を食べてなかったのでな。倒れていた訳だ。
そこの方、なにか食べ物はもってないか?良ければ分けていただきたいのだが。」
猿は犬を無視してミコトに話しかけます。
犬では話が通じないと感じたのでしょう。実際通じません。
「ミコトさん!こんなやつのために食べ物なんかあげる必要なんか無いんですって!
ほらあんたもそれ食べたらどっか行って!しっしっ!」
犬はもうだめです。
「ちょっと犬っころは黙ってろ。むぐむぐ…。よし食べた食べた。」
これで私もお供の仲間入りだな。私も鬼退治ついて行かせてもらおう。
私の事は猿とでも呼んでくれ。よろしくな犬っころ。」
やっぱり猿は空気の読めるすばらしい子でした。
「おいこら気安くさわってんじゃねーですよ!猿!」
これで三人旅になりました。犬は不満そうですがミコトは特に何も思ってません。
そこら辺かなりドライな人間でした。




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