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何でもいいから名ゼリフをカキコするスレ
1803
:
フタエノキワミ、アッー!
:2007/09/29(土) 20:08:29 ID:IZEERevU
―――――――――極死
影が告げる。
振りかぶった腕が真横に動く。
必殺の威力を込めたのか、ヤツは振るった腕の勢い
を殺しきれず、無様にもそのまま背中を向けていた。
くるり、と独楽のように反転する影。
シュン、と風を切って飛んでくるナイフの光。
「――――――――」
その軌跡を視認し、飛翔してくる凶器は十二分に弾けると
判断した時。
ナイフを投擲すると同時に、大きく跳躍したヤツの
姿を視認した。
「――――――――な」
それはいかなる曲芸か。
ヤツは月夜に舞うように、背中を見せたまま宙に跳んだ。
頭を下に。文字通り、天地を逆さにして宙に返り。
悪夢めいたスピードで、投げられたナイフと同時にこの俺へと肉薄する。
「―――――――――」
気が付いた時には、手詰まりだった。
当たれば心臓どころか内臓をまるごと持っていきそうなほど高速のナイフ。
弾かない、という事は死ぬ、という事だ。
「―――――――――」
だから、この行為は仕方のないこと。
無意識にナイフを弾く。弾いた衝撃で体が揺れる。
その、衝撃に体が揺れる瞬間、宙返りしたヤツの腕が俺の頭を鷲掴みにしていた。
「―――――――――あ」
ぐぎり、と。首の骨が、捻じ曲がる、おと。
―――――――――七夜
影が唄う。
・・・・・・もともと化け物じみていたヤツの動きは、ここにきて奇跡のように美しかった。
片手で鷲掴みにした俺の頭を捻り、そのまま胴体からずるりと引き抜く。
俺は、脊髄を尾のようにだらしなく伸ばしたまま、ヤツの手の中から自らの体を見た。
影は音もなく着地する。
路上には首を無くした人間の体が未だ自らの死に気が付かぬまま立ち尽して。
首だけになった俺は、胴体より先に自らの死に気が付いた。
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