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何でもいいから名ゼリフをカキコするスレ
1331
:
( ´_ゝ`)流石だよな俺ら。
:2006/09/13(水) 18:07:02 ID:E68aIGTs
そして、幕が落ちる時が来た。
「キ────」
銀の杭を真似るように、志貴のナイフがワラキアの胸を穿つ。
ソレは、自らの胸を不思議そうに見下ろした後。
「キキ、キキキ、キ」
どばり、と。
何百年とため込んできた、赤い血液を吐き出した。
「キキ、キキキ、キキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキ!!!!!!!!!」
零れ落ちる。
現代(ここ)まで執拗に、時に妄信的に、溢れ出すほど無用に、尚飽きたらず伽藍と築き上げた、阿僧祇に至る命の波を。
「ソウカ無駄カ、スベテ無駄カ――――!!
所詮靴ヲ履イた程度ノ獣、永続なド邯鄲ニ倣い消却さレ奪イ奪イ奪イアッタ資産天空ヨリ糞屑の如ク配給サレン!謳エ蠅ドモ、ソノ姿蛆ヨリ出ル汝ラノ現世ナリ!キ、ヤハリ欠落ヤハリ欠損ヤハリ欠定ヤハリ無脳スデニ変脳スデニ低脳トウニ死ノウ! き、キキ、キキキ、キキキキキキキキ!嗚呼、何ヲ、何ヲ、何ヲ求メタノカコノ吾ハ!!」
仮面のような顔、洞穴の眼から流れ出す血液。
すでにソレは人のカタチをしていなかった。
ただ、際限なく流れ落ちる血液の柱と、その上に泣き笑う仮面があるだけ。
「ち。ごぼごぼごぼごぼ。ち。だらだらだらだら。ち。どろどろどろどろ。ち。どくどくどくどく。ち。血? 血! ちーーーーーーーーーー!」
びしゃびしゃと足音を残して、ワラキアは段々
と小さくなっていく。
仮面だけはそのままに。
血の柱は刻一刻と小さくなっていく。
「……血の香りが強い。志貴、行きましょう。ワラキアはもう消えるだけだし、ここにいても仕方がないでしょう」
「────ああ。けど、その前に」
志貴は私を見た。
ただ呆然と立ちつくし、消えていくワラキアを見つめる私を。
「………………ワラキア。貴方は、何故」
ただ漠然と、問うべきではない言葉が口に出た。
「吸血鬼に、なったのですか」
アトラスを抜けたのですか、とは言えなかった。
「────?」
ソレは小動物のように、くるりと、愛らしく私に振り向いた。
「……罵迦だな、私は。ああなったワラキアに問いかけて、答えなんて────」
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