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雑談スレ

2058よし!何一つ分からない!:2006/06/17(土) 14:29:20 ID:sSJJwK96
煩臥牢(ぼんがろう)


清の修行僧であった菩牙烏努(ぼがうど)兄弟の兄である呈李夷(てりい)は、
格闘において相手の気を吸い取る特殊な気功術を得るために修行を行っていた。
だが、呈李夷は普段から素行が悪く、王朝の主催する正式な格闘大会において
投石による攻撃を行うなどの蛮行に及んだため、ついには投獄されてしまった。
己の浅はかさを知った呈李夷は、牢の中であらためて自分を見つめなおす際、
かつての気功術の祖といわれた、春秋時代の断(たん)という武人の教え
「負魔鋭破耗死音(魔の如き負の力を鋭く打ち破るため、自らを限界まで消耗させ死の音を聞け)」
に習い、自分を過酷な状況に追いやることで煩悩を開こうと考えた。
牢の中では水以外は口にせず、苦しさから時には記憶を失いかけたこともあったが、
それまでどんなに試行錯誤をしても得ることが叶わなかった気功の力が、
見る見るうちに体得できるようになり、牢を出る頃には、すっかり気功術の達人となっていたのだ。
その変貌ぶりから「呈李夷は身を臥してわざと牢に入り、煩悩を開いたのだ」という噂が流れ、
彼はそれ以後「煩臥牢の呈李夷」の通り名で呼ばれるようになったという。

現代の少年漫画における、相手の気を吸い取る「鋼霊身」の存在や、
その使い手が戦闘中に相手に石を投げつけるなどの行動は、
すべてこの故事に由来するのである。


(民明書房刊「伝説の兄弟たち・中国南都編」より)


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