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【妄想】JAPNICLE勝手にミニストーリースレ【広がりんぐ】

28E ◆58L73/GryY:2008/03/16(日) 02:08:43
>>Shi-Shiさん
 返事どうもです。
 個人的にもあの二人は大好きなのでb

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時折耳にする「混沌の時代」。
勿論、皆はその時代については何も知らない。
それは、この僕であえも例外ではない事だ。

でも、たった一人。
ツラガ・シ・シは、その事を知っているような素振りを見せる。
僕がその時代について教えてくれと頼んだ事もあった。



その時の事を、僕は今でもよく覚えている。
いや、「覚えている」という回りくどい言い方をするより、
「脳裏に焼き付いて離れない」と言った方が早いか。




普段は優しい彼が、その時だけ―――鬼のような形相を見せた。
そして一言だけ、僕の耳元で、低い声で言った。






「・・・・知らなくても良い」







その時の彼の口調は、重く・・・冷たく、そして―――
どこか、「恐れている」ような感じだった。
シ・シに限って「恐れる」なんて事は無いとは思う。

だが、僕はその時はっきりと感じ取った。
彼の声が、ほんの少しだけ震えていたのを。

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誰も、彼の年齢については知らない。
いつ生まれたのかすら定かではない。
ならば、ある意味。



島民は、彼が「どこから来た」のかすら知らない筈なのだ。
そして勿論―――「彼の正体」すらも。

彼もツラガである以上、昔はトーアだった事だけは確実。
でも、誰もトーアだった頃の彼を知らない。


一体、どんな姿だったのか。
一体、どんな風に戦っていたのか。
一体、彼は何のために戦っていたのか。
一体、彼が「守りたかったモノ」とは何だったのか。


考えれば考える程疑問は浮いてくるけど。
結局は、彼は「混沌の時代」について「何か」を知っている、という事。
そして、少なくとも。
彼はそれを話そうとしない。



ならば、それで良い。
その事が、シ・シにとって「忘れるべき記憶」であるなら、
僕にとっても、シ・シにとっても、
また、あるいは部族主人ジャパ・ヌイにとっても、忘れるべき事だと思う。









僕は知りたい。
「混沌の時代」に、何があったのか。
だけど、その事を知ってはいけないのなら、
僕は知りたくない。





今日も僕は、「混沌の時代」に思いを馳せる。
そう―――






人知れず、歴史に残る事も無く消えていく物語に。



       ―――セ・イギ村、行方不明となったマトランの日記より抜粋―――





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日記シリーズ二作目(汗
自分も人知れず消えていく物語は好きなので、
それにピッタリな「混沌の時代」について書いてみました。

これ書いてて気付きました。
自分はツラガ・シ・シに惚れている、と。(ぉ


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