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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】

9577 </b><font color=#FF0000>(IbsntW6M)</font><b>:2005/02/21(月) 01:30:51

ほんの少し沈黙が流れ、しばらく黙っていた大吾が静かに口を開いた。
「ていうかな、笑い飯がそんなになってしまったら、終わりや。」
意外にも口調は冷静だった。しかしノブには大吾の怒りや悔しさが伝わってくる。
ノブの思いも同じだった。
笑い飯が地力ではい上がってきたのは千鳥が一番知っている。長い間近くにいたのだから。
今更、石に頼ろうとするなんて、頭がおかしくなったとしか考えられなかった。
「ワシらだけは石なんぞ使わんでもやってみせるわ!目ぇ覚ませ、笑い飯。」
大吾は強く言った。
単なる仕事の後輩でも、年下の友達でもない、それなりの関係がある。
だから大吾の言葉には力があった。

しかし
「お前らこそ目ぇ覚ませ。もう石ない芸人は舞台にも立てなくなるで。」
大吾の思いは届かない。
石が芸人にとって絶対必要な物であるかのように、大吾の言葉を軽く撥ね付ける西田がいた。
「俺らはただ身を守るために石を奪うだけやし、逆に奪われたら取り返すだけや。何がいけない?」
「お前らは今自分がしとることが分からんのか!」
大吾は怒鳴った。周囲を平気で傷つけようとする、その行為がいけないと何故気付かないのか。
「え。さっき言うたやん。」
全然分からない、とでも言いたげな西田に、明らかに失望の顔色を浮かべる大吾。
2人は変わってしまった。出会ってからの数年間がノブの頭を過ぎった。
石の力が2人を変えたのか、それとも…。


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