したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。

【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】

942鳥頭 ◆.4U5FmAuIw:2017/07/20(木) 20:55:38

「最近、キックさんの蹴りが甘いんですよ。たるんでます!」と、
加賀谷は相談していた。……ネタ合わせ(という名のパンツレスリング)をしている男同志に。

いやいや、人選としては妥当だろうが、シリアスな話にその見た目はねえだろ。
同じ大部屋にいる奴ら全員、笑いをこらえてすげえ顔になってるぞ。

「あの格闘で9割出来上がってるような松本が?重症だな……」
重症なのはその格好で真面目にアドバイスできるコンタさんだ。
「恋の悩み……かもな」
江頭さん、居眠りしている松本の尻を見ながら言うのはやめてやってくれ。

「まあ、冗談はさておき……ちょっとここじゃアレだな。加賀谷、出よう」
「ひうっ!?」
いきなり立ち上がった江頭さんのせいで、どこかこすれたらしいコンタさんが変な声を出した。
どうでもいいけど外に出るんだから服は着ていってくださいよ。

(しかし、松本がなあ……原田さんを傷つけたのがよほど苦しいのか)

原田さんは一切あのことに触れない。ダーンス4の誰かさんのおかげで
キャブラーの何人かは知るところとなったが、
暗黙の了解でこの1か月は何事もなかったかのように過ぎていた。

「ちょっと、トイレ」

俺はこっそりと大部屋を出て、休憩所で話す加賀谷と江頭さんの声を盗み聞きする。

「……そんなことが……僕、相方なのに何も……知りませんでした」
「あいつはそれだけ、お前を大事に想っているってことなんだ。
 加賀谷。お前はいつもあいつの後をついて歩いてるけどな、たまにはその立派な背中で
 あいつを守ってやってもいいんだぞ」
「僕が……キックさんを?」
「それがコンビってもんだろ。じゃあ加賀谷!お前がやるべきこと、言ってみろ!」
「キックさんをなでなでしてあげます!あと、お弁当のおやつ分けてあげます!」
「よーし、いいアイデアだ!」

……どこがだよ。

俺は頭を抱えたくなった。まあでも、加賀谷も元気になったみたいだし、江頭さんって
やっぱりすごいんだな。……ちゃんと服着てたらもっとかっこいいシーンだったのに。


□ □ □ □ □


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板