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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】

9477 </b><font color=#FF0000>(IbsntW6M)</font><b>:2005/02/21(月) 01:29:34

「でもな、俺らかて石なんか使いたくないよ。」と西田。
「けどもう良い石持ってないとアカンようになってんねん。」
西田は諦め半分といったような顔をしていた。
「アカンってどういうことやねん。」
ノブには西田の言っている事が曖昧すぎてよく分からなかった。
「だからってな!…」
一方で急に大声を出す大吾。そちらを向くと大吾は何かに気付いているようだった。
しかし、続く言葉は哲夫に遮られた。
「言いたい事は分かるよ。大吾。でもな、俺らがなんぼ他よりおもろくてもな、
石がない限りはアカンよ。」
返ってきたのは石の虜になったかのような哲夫の言葉とどこか冷たさのある目。

「ノブ」西田が口を開く。
「ノブの思てる程、周りで石を仕事に使てる奴は多いんやで。」
話に着いていけてない感のあるノブに西田は告げた。
その瞬間ノブは自分が少し天を仰いだような気がした。
仕事で石の力を使っている奴がいる。西田が告げたその事実は衝撃的だった。
しかし、どこかそれを既に知っていたような自分がいる。
(あって欲しくなかった)そう心の中で呟いた。
石を使って客を笑わせるような者に芸人である資格があるわけがない。
力の石が自分たちを巻き込み、急激に周りを変化させているのを感じた。
呆然とした様子のノブに言うともなしに西田は呟いた。
「石の力には誰も逆らえへん。」
「だから石が欲しい。」静かなbaseに西田の声だけが響く。


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