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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】
935
:
鳥頭
◆.4U5FmAuIw
:2017/05/21(日) 19:51:53
「……おい」
「怖い怖い怖い後藤さん怖い」
「おい小堀!デカい図体してビビんな、気持ち悪い!!」
破れたカーテンにくるまってガタガタ震えている相方を、修士は力まかせに引きずり出した。
叫んだ瞬間、天井から吊り下げられたクレーンのワイヤーが『ギイッ』と軋んで、
修士は一瞬体をびくつかせる。廃工場なので、何の危険が起こってもおかしくない。
「ほ、ほんまに何もせえへん……?」
「さっきから1ミリも動いてへんがな。……お前、人のトラウマは平気でエグるわりに
自分は打たれ弱いんやな」
ため息をつく修士。
小堀は、床に大人しく座りこんでいる後藤に、おそるおそる人さし指を伸ばす。
ちょんっ。
「……な?」
「よ、よかったあ……」
へたりこんだ小堀。修士はスーツの胸ポケットを探ってのど飴を出す。菅に向かって放ると、
菅はケータイを耳に当てたまま器用に受けとった。
「……なあ小堀。この無表情、どうにかならん?」
「たしかに。後藤さんがこういう顔しとると、なんか不安になってくるわ」
「あっ、俺ええこと思いついた」
修士は後藤の頬を引っぱって、ぐに〜っと笑顔を作る。
「こっちのがええんやないか?」
対する小堀は口角に指を当てて、きゅっと笑わせた。
(完全にオモチャやないか……)
そんな二人を、菅はのど飴を舐めながら眺める。
ガラガラ…
「あ、やっと帰ってきた。遅いでー、うーちゃん」
宇治原はその呼び方に、顔をしかめて「先輩方がおるんやで」と注意した。
素で忘れていたらしい菅は「あ、そうやった」と口をおさえる。公私を分ける菅らしからぬミスだ。
「……ほー」
イタズラを思いついた子供のような顔で、修士は「うーちゃん」と真似して呼んでみる。
次の瞬間、宇治原から漂い始めた殺気に「……宇治原」と言い直した。
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