したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。

【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】

923鳥頭 ◆.4U5FmAuIw:2017/05/13(土) 19:01:32


雨降って地固まるというか。
浅越の事件があってから、プラン9の絆はさらに深まった。

(今のところは、何の心配もないな)

久馬はそれに、心の底から嬉しくなった。

「これアドリブで入れたいですね」と変なポーズを見せあっているギブソンと灘儀。
椅子を使ってストレッチしながら、器用に滑舌練習もしている浅越。
部屋の中をうろうろして考え事をしている鈴木。

元気に動く仲間たちを見ていると、本当にホッとする。

(この日々がずっと続いてくれたらなあ……ジジイになるまでプラン9とか、
 そんなゼータクは言わんけど、せめて)

ピリリリリ!

久馬の思考を、耳障りな着信音がさえぎった。

「なんや、人がせっかくいい気分で……はい、もしもし。久馬ですけど」

不機嫌を隠しもせず電話に出た久馬は、
用件を聞くとガタンッと勢いよく立ち上がった。

「久馬さん……?」

自分がふざけていたのを怒られたと思ったギブソンが、小さな声で呼ぶ。
異様な雰囲気に、メンバー全員の動きが止まる。

「……ちょっと、出てくるわ」
「おい、久馬!?今から打ち合わせ「あと全部頼みます!」……んな、むちゃくちゃな」

司会役を押しつけられた灘儀は「しゃあないな」と肩をすくめた。

「……鈴木?」
「あ…すいません、やりましょう」

久馬が出て行った後を見ていた鈴木も、打ち合わせのテーブルにつく。

「……まさかな」
「もう、何もないはずですよ」

浅越と鈴木は小さな声を交し合って、胸騒ぎを打ち消した。

___________


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板